2020サンウルブズ 第1次スコッド発表

11月26日、スーパーラグビー(SR)の2020シーズンを戦うサンウルブズの第一次スコッド15名が発表されました。

 

サンウルブズの過去4シーズンは、トップリーグ(TL)閉幕後にSRのシーズンが始まっていたため、選手のやりくりが可能だったのですが、2月1日に初戦を迎える2020シーズンは、1月12日に開幕するTLとシーズンの大部分が重なります。

 

TLに所属するワールドカップの日本代表メンバー、あるいは2019シーズンに主力だった海外出身選手は、TL各チームでも主力であるため、2020シーズンにはほぼ参加できないであろうことが残念ながら基本路線です。

 

筆者は、新シーズンに参加する選手として以下のような想定をしていました。

① 国内チームに所属していない海外出身選手

② トップチャレンジなどTL以外の国内チームでプレーしている選手

③ TLチームから派遣される若手選手(短期契約含む)

④ その他、大学生など

 

さて、第一次スコッドの陣容はどうだったのか。

 

sunwolves.or.jp

 

上記類型の②が2名、④が2名、残りの選手が①に該当します。

ジョーダン・ジャクソン=ホープは一覧表でなぜか触れられていませんが、今シーズンのトップチャレンジでは豊田自動織機シャトルズでプレーしていますね(12月4日に修正リリース)。

 

過去2シーズン参加しているジャバ・ブレグバゼ、過去にNTTコムでプレーしたことがあるガース・エイプリルを除けば、①の選手は日本とほとんど縁のなかった選手です。

 

 しかし、サンウルブズが取り持った縁というべきか、エドワード・カークやリアキ・モリ、ジェイソン・エメリーなど、サンウルブズに加入したことをきっかけに日本でプレーするようになった選手は過去に数多く存在します。

2019シーズンで初めて加入したトム・ロウ、フィル・バーリーもシーズン後にトップチャレンジの九州電力キューデンヴォルテクスと契約し、プレーしています。

 

はじめて日本のチームでプレーすることになった選手たちも、加入に至った経緯には様々な事情があるでしょうが、サンウルブズのプレーをきっかけに自分の人生を切り開く覚悟で新シーズンに臨むはずです。

 

ワールドカップラグビーに関心を持ち、サンウルブズをはじめて知ったような人からすると、寄せ集めのメンバーに映るかもしれませんが、寄せ集めの集団が同じ目標のもと、ハードワークして戦うことがこのチームの魅力の一つだと思います。

 

寄せ集めの集団が戦い続けるうちに、戦う一塊の集団になったと感じられる瞬間がシーズンのどこかで訪れます。

それがサンウルブズというチームを応援する醍醐味だと個人的に考えています。

 

とはいえ、はじめてサンウルブズを見る人にも興味を持てるような、次のワールドカップを目指す若い選手にもできる限り多くスコッドに入ってほしいと思っています。

 

渡瀬CEOが会見で語ったところによると、

・既に契約済みか契約間際の選手が10人以上で、選手数は最終的に約40人になる見通し

・今後発表のメンバーは日本の企業チームに所属する選手が大半

とのことです。

 

追加スコッドが発表されたら、また感想を書きたいと思います。