トップリーグ各チーム選手層分析

Jスポーツの公式サイトで、ラグビー解説者4名のトップリーグ2020シーズンの順位予想を掲載しています。

まとめると以下のとおりです。

  1位 2位 3位 4位 5位
大畑大介 神戸製鋼 サントリー パナソニック トヨタ自動車 クボタ
大西将太郎 パナソニック 神戸製鋼 トヨタ自動車 サントリー 東芝
野澤武史 神戸製鋼 ヤマハ発動機 東芝 サントリー クボタ
菊谷崇 神戸製鋼 パナソニック サントリー トヨタ自動車 クボタ

 

自分の見立ては大畑氏に近いですが、選手層の観点から考えてみたいと思います。

 

12月26日のエントリーで、TLの外国人選手の扱いについて紹介しました。

TLの選手は、以下の5つにざっくりと分類できます。

① 日本人
② 外国籍
③ 特別枠
④ アジア枠
⑤ 帰化日本人

 

⑤の日本国籍を取得した選手は、もちろん国籍上は日本人なわけですが、ラグビー選手としての特性がやはり異なりますので、ここでは別の扱いとして考えます。

 

この5分類で各チームの選手を評価したのが以下の表です。

「日本人」から「帰化日本人」までは◎、〇、△の3段階評価、該当する選手がいなければ×としています。

「7人制」はほかの項目と評価の仕方が違い、オリンピックスコッドに選ばれた選手がいれば〇、いなければ×です。

  日本人 外国籍 特別枠 アジア枠

帰化日本人

7人制
神戸製鋼 ×
サントリー ×
ヤマハ発動機 ×
トヨタ自動車
NTTコム
パナソニック
クボタ
リコー
Honda ×
NEC × ×
東芝 ×
キヤノン ×
宗像サニックス ×
日野 ×
NTTドコモ ×
三菱重工 × ×

 

一応以下を評価の目安としていますが、もちろん筆者の主観的評価以外の何物でもありませんので、突っ込みどころもあるかと思いますがご容赦ください。

日本人   : 日本代表キャップを持った選手の質と量で判断

外国籍   : ワールドカップ2019に出場した選手が複数いる場合は◎

特別枠   : SRや欧州リーグの経験値を一つの尺度として選手の質と量で判断

アジア枠  : 主力クラスの選手が1名以上いる場合は〇

帰化日本人 : ワールドカップ2019に出場した選手がいる場合は〇以上

 

NTTコムは、国籍を取得している選手は多いですが、代表歴や7人制の兼ね合いで日本人としてプレーしそうな選手は少ないので、△としました。

 「アジア枠」や「帰化日本人」はそもそも各チームで該当する選手が少ないので、怪我で長期離脱しないことを前提にしたような項目になっています。

 

このようにみると、ヤマハは選手層が上位候補のチームと比べるとやや薄い印象で、長いシーズンを考えると上位争いは厳しいのではないかいう見方です。

クボタは各項目のバランスがよく、5位以内には入るだろうと見ています。

 

選手のコンディションや育成方針など、チーム事情にもよるので、特別枠をすべて使い切る試合ばかりではないと思いますが、今シーズンは順位争いに直結するここぞという試合で、7人制の特別ルールによるプラス1の措置が勝負に影響してくるような気がしています。