NZ VS ARG ロスプーマス初勝利!

アルゼンチン代表、ロスプーマスが、11月14日、シドニーのバンクウェストスタジアムで行われたトライネーションズの一戦において、NZオールブラックスに勝利しました。
30回目の挑戦での初勝利。
オールブラックスに勝利した7番目の国になりました。

 

正直なところ、この一戦は結果はともかく、アルゼンチンがテストマッチの舞台に復帰したことを祝う試合になるだろうと考えていました。
アルゼンチンもワールドカップで2回ベスト4に進んだ実績のある強いチームですので、近い将来NZに勝つことはあるとは思っていましたが、このタイミングでの勝利はまったく予想していませんでした。

コロナ禍で、国内をベースにした選手は、SR中止後の3月以降公式戦を経験しておらず、国内では練習もままならない状況。

テストマッチも昨年のワールドカップ以来13ヶ月ぶりです。
 
アルゼンチンからウルグアイを経て遠征している選手も、フランスやイングランドのクラブから参加している選手も、豪州入国時に自主隔離しており、すでにテストマッチを4試合戦っているオールブラックスとのコンディションの違いは歴然のはずでした。
しかもオールブラックスは前節で豪州に負けており、ベストメンバーの必勝体制を組んできていました。
 
以上がこのタイミングで勝つとは思わなかったという理由です。
幸運が味方してたまたま勝ったというわけでなく、相手の持ち味を発揮させず、地力で圧倒したような試合内容にも驚かされました。
 
出場した選手は皆出来が良かったと思いますが、キャプテンのFLパブロ・マテーラほか、二列目、三列目の選手の充実ぶりが目を引きました。FLクレーメルのタックル回数は脅威の28!
  
次節、ロスプーマスは豪州、ワラビーズとの対戦。
5節で再び同じカードが組まれます。
 
NZ国内ではだいぶ叩かれているようですが、ワールドカップ後に就任したイアン・ファスターHCは5戦を終えたところで、いきなり正念場を迎えました。
今まで負けたことのない相手に連敗、トータル3連敗となれば、さすがに首が飛びそうなので必勝態勢で臨んでくるでしょう。
 
メンバーを組み替えてくるのか、戦術面に変化はあるのか。
オールブラックスの圧倒的優位と思われたトライネーションズも、今後面白い展開になってきそうです。