TCL2021シーズン開幕

2月13日(土)、TCL2021シーズンが開幕しましたね。
新型コロナウイルスの陽性者が出たことにより開幕が一か月ほど延期になりましたが、無事開幕にこぎつけました。

さて、開幕節の4試合、練習試合の不足による試合勘の問題というべきか、このリーグの常というべきか、大味な展開の試合が多くなりました。

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TLの下位チームにも共通して言えることですが、このカテゴリーは各チームの選手層が厚くないので、どういった選手(ストレートに言えば海外出身選手)が出場するかで、結果が大きく左右されます。
試合2日前のメンバー発表の段階で勝敗はほぼ読めてしまう傾向があるわけですが、今節でいえば、TL経験豊富な豊田自動織機、コカ・コーラ、近鉄の勝利は動かしにくく、栗田工業と釜石SWは状況次第というところでした。
 
釜石がほぼベストメンバーを揃えてきたのに対し、栗田工業はコンディションの問題だったのか、直近のトライネーションズでもワラビーズの一員としてプレーしたFLハニガン、前レベルズのLOコイージェレンバーグの新加入2名のFWは不在。
釜石はLOに2mを2枚並べたほか、先発FWに海外出身選手を4名起用してきた一方、栗田工業は元ワラビーズのベテラン、No8パールーのみ。
それがすべてとはいいませんが、FWの構成の違いが試合の展開に影響したとは思います。

近鉄清水建設の試合は70対33と大差がつきましたが、終盤に近鉄が3トライを取っていて、後半38分でのスコアは51対33。
近鉄は快勝という認識はそれほどないでしょうし、清水建設も勝てる試合とまでは思わなかったでしょうが、格上のチームに対してそれなりにはやれたと感じているのではないでしょうか。
 
清水建設は、ワールドカップオールブラックスの10番をつけた経歴のある選手やSRでのプレー経験があるなど、相応にキャリアのある海外出身選手と、フルタイムで仕事をする社員選手とで構成される日本ラグビーの縮図のようなチーム。
2019年度の戦績の位置づけではリーグ8位のチームですが、その後選手を積極的に補強して、海外出身選手はこのカテゴリーとしてはかなり多士済済ですし、TLのほかのチームでの経験をもつ日本人選手も多くいるので、釜石、栗田工業とはいい勝負になると思います。
 
勝敗としてはTL以上に結果が読みやすいリーグではありますが、新リーグを見越してそれぞれのチームにどのあたりの順位で着地したいか思惑はあると思いますので、こちらの戦いも注目です。