トップリーグ2021　第2節　登録選手所感

第2節の登録選手を見た感想です。

トップリーグ2021リーグ戦東芝ブレイブルーパス対クボタスピアーズ出場選手一覧｜ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

初戦を落とした東芝と、快勝したクボタの対戦。
勝ったときはメンバーを動かさないという常道どおり、クボタはリザーブも含めて変更なし。
東芝は、森が負傷交代したHOの位置に前節リザーブだった橋本が繰り上げ。SHのストラトンも先発スタートとなりました。そのほかはリザーブにWTBのナイカブラが入り、出場すれば今季初登場となります。
クボタが強いランナーをひたすら当ててくる基本戦術は変わらないと思われますので、東芝がどこまで持ちこたえられるかがゲーム展開の鍵となりそうです。
東芝は先週のキャプテンだったSH小川が不在、共同主将のもう一方FL徳永も不在ですので、リーチがゲームキャプテンで入ります。

トップリーグ2021リーグ戦 NTTドコモレッドハリケーンズ対 NECグリーンロケッツ出場選手一覧｜ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

先週キヤノンに逆転勝ちしたドコモと、敗れはしたものの神戸製鋼相手によい内容の試合だったNECの一戦。
NECは6の位置を代えてきただけですが、ドコモはコンディションの問題か、あるいは今後を見据えてか、かなりメンバーを変更してきました。
1西川、4フェルマーク、10ウィリアムス、15高野が初登場。
SOではドコモがウィリアムス（ウェールズ）、NECがグッド（イングランド）に入り、日本では珍しい英国勢のマッチアップ。
SHはドコモのペレナラとNECの中嶋も前節で動きがよかったので、HB団の対決が見ものになりそうです。

トップリーグ2021リーグ戦宗像サニックスブルース対三菱重工相模原ダイナボアーズ出場選手一覧｜ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

初戦を落とした両チームの対戦。
サニックスはスコア的には離されたものの自分たちの時間帯はありましたが、三菱重工は負傷交代もあって最初のトライ以外はほとんど見せ場なし。仕切り直しといきたいところです。

カンファレンス内の順位を考えると、お互いに勝っておきたい試合と位置付けているように思います。
サニックスは怪我の事情もあるでしょうが、メンバーはかなり代えてきました。
5寺田、8プライアーが初登場。怪我から復帰して、前節リザーブスタートだった小野もSOで先発。左右のPRに外国籍選手を先発で使ってきたのは特徴的ですが、ランナーとしても強力な二人を重工がどう対処するかもポイントと言えそうです。
一方の重工も怪我の影響と思われますが、メンバー変更は多く、5小野寺、9イーリ、15アライアサが初登場。走れば前に出られる選手はいますので、新加入の10スレイドを起点にアタックのリズムをつくれるかが鍵になります。
この試合SOで先発の小野とスレイドは、クライストチャーチボーイズハイスクール時代のチームメイト。日本での初対戦は二人にとって思い出深い試合となりそうです。

トップリーグ2021リーグ戦ヤマハ発動機ジュビロ対リコーブラックラムズ出場選手一覧｜ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

ヤマハは先発では、初戦でいい動きを見せていた2江口が先発。初戦でアキレス腱を痛めた（と思われる）日野の長期離脱は確実と思いますので、今まで出場機会が多くなかったニ番手以降の選手の総合力が試されます。5ダグラスが初先発。初戦で若いヒュートレルもいい働きをしていましたが、今節は出場なしのようです。
一方のリコーは大幅に入れ替えてきました。前節の大敗を受けてのテコ入れとも言えますし、ローテーションの意図もあるような気がします。
先発のフロントローは全員入れ替え。先週はリザーブで、TL初先発の2武井と15メイン平の若手はいい働きができるか。HB団に入ったルーカス兄弟のコンビネーションにも注目ですね。この試合、兄弟が合計3組（リコーのロトアヘア兄弟、ヤマハの矢富兄弟）います。
前節の結果はともかく、戦力差はそれほどないように思いますので、リコーが前節の試合を踏まえてディシプリンを保てるかが勝負のポイントになるかと思います。

トップリーグ2021リーグ戦 NTTｺﾐｭﾆｹｰｼｮﾝｽﾞｼｬｲﾆﾝｸﾞｱｰｸｽ対トヨタ自動車ヴェルブリッツ出場選手一覧｜ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

RWC2019の日本以外の各国代表が4名揃ったカード。
トヨタはリザーブも含めて初戦と同じメンバー。
NTTコムは、15安田がリザーブから先発にあがり、リザーブにCTB石橋が入った軽微な変更。
両チームとも勝った試合のあとはあまり変えなかったということでしょう。
BKの走力はトヨタの方があるように思いますので、アタックに勢いを出させないように、どのようにゲームをコントロールするか。9レイドローの手綱捌き、また経験値の高い6ギルのブレイクダウンでの絡みも注目されます。

まだ序盤戦ですが、最終順位を考えると両者とも勝っておきたい一戦です。

トップリーグ2021リーグ戦パナソニックワイルドナイツ対日野レッドドルフィンズ出場選手一覧｜ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

パナソニックはローテーションの意図もあると思われますが、いくつかのポジションを初戦から代えてきました。
4長谷川が初登場。7大西、9小山、10山沢が前節のリザーブから先発に。SH内田とSO松田はベンチスタートです。
日野は、前節で股関節を痛めたと思われるデブラシーニはやはり欠場で、いいファイトを見せていたラトゥも不在。リザーブだった千布が8で登場、やはりリザーブだった15カカも先発です。前節で不在だった浅原と堀江はリザーブに入っています。
日野としては先週多かったペナルティを減らさないと苦しい展開になると思いますので、規律面は特に気をつけたいところ。前節で出色の出来だった9プルの活躍が期待されます。

トップリーグ2021リーグ戦 Honda HEAT 対サントリーサンゴリアス出場選手一覧｜ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

Hondaは、前節で不在だった15ダフィーが先発でTLデビュー。同じく不在だったPRのバッソンもリザーブに控えています。
一方のサントリーはローテーションでしょうが、だいぶメンバーが入れ替わっています。そのなかで、前節はリザーブスタートだった齋藤が9で先発なのが目を引きますね。
FWはHondaの方が重量感があるので、ブレイクダウンでは優位に立って、自由に球出しされないように心掛けたいところ。ただ、ボールを受けるのが10バレットなので、乱れたボールもうまく活かしてしまいそうな雰囲気はありますが。。
サントリーが優勢なのは間違いないですが、Hondaは強いランナーを活かしてロースコアの展開に持ち込みたいですね。

トップリーグ2021リーグ戦神戸製鋼コベルコスティーラーズ対キヤノンイーグルス出場選手一覧｜ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

神戸製鋼は、前節で膝を痛めた中島イシレリが不在で、1の先発に高尾が入った以外は先発は同じ。リザーブのマクカラン、井関は先週は入っていなかったメンバーです。
キヤノンは、田村が先週ふくらはぎを痛めた影響と思われますが不在で、先週リザーブの小倉が先発です。戦術的なものかどうかはわかりませんが、WTBサウマキ、CTBクリエルも不在で、前節出ていなかったマレーが15に入っています。リザーブにルーキーのPR安と怪我から復帰で久々のFLカークが入っています。
神戸製鋼は先週の試合では見事なアタックもあったものの細かい連係ミスが目につきましたが、修正されているかどうか。キヤノンはBKに破壊力のあるランナーが減ったのが痛そうですが、田村とはタイプが違う小倉のアタックが機能するか注目です。