トップリーグ2021 第4節 登録選手所感

 

第4節登録選手を見た感想です。

 

トップリーグ2021リーグ戦 宗像サニックスブルース 対 トヨタ自動車ヴェルブリッツ 出場選手一覧|ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

サニックスは、エメリーが10に、14にベネットを起用してきました。トヨタの攻撃の圧力は強いと思いますが、どこまでディフェンスが崩壊せずに持ちこたえられるか。福坪、寺田の和製LOコンビは身体を張る仕事量を増やしたいところです。

トヨタは、新加入のファルコンは初登場で10、ローレンスを15の位置で起用し、今まで先発だったSOクロニエ、FBルルーはベンチスタート。クロニエ、ルルーの南アのコンビはプレータイムが長くなっていたのでローテーションでしょうが、この二人はロングキックが得意ですから、若干戦い方は変わってくるかもしれません。

ルルーが先発でないため、フーパーとリードが先発で起用でき、バックローに入ります。こちらも見どころですね。

 

トップリーグ2021リーグ戦 東芝ブレイブルーパス 対 サントリーサンゴリアス 出場選手一覧|ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

府中ダービー東芝は9に小川がキャプテンとして復帰。PR三上もリザーブに入っていますね。
BKのアタックは少なからずいい形はつくれると思いますので、ディフェンスがどれだけ頑張って、サントリーのアタックを遅らせられるかだと思います。リーチやトッドの仕事量が重要になりそうです。

サントリーは、ほぼ現状のベストメンバーという感じでしょうか。FLマクマーンがリザーブから今シーズン初登場となりそうです。

サントリーが戦力的に優勢なのは否めないと思いますが、東芝が意地を見せたい試合です。

 

トップリーグ2021リーグ戦 NECグリーンロケッツ 対 日野レッドドルフィンズ 出場選手一覧|ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

NECは、ほとんどメンバーが変わりませんが、怪我か疲労か、今まで先発のLOジェフリーズは不在です。上手さはないものの、ひたむきに身体を張るタイプで貢献が大きかったので、ほかの選手はディフェンスやボールキャリーをいつも以上に頑張る必要がありそうです。

相手の日野は、今までの3試合の対戦相手と比べると、正直アタックにそこまでの脅威はないと思いますが、余計なペナルティで失点しないことが初勝利への鍵となります。ある程度スコアはできると思いますが。

一方の日野も、ヤマハ、パナ、神戸製鋼とやってきたことを考えると、相対的には与しやすい相手と認識しているはずです。双方にとってそうですが、最終順位を考えると勝っておきたい相手です。

FWのディフェンス面はベテランも多く、計算できると思いますが、NECのCTBコンビはアタック時にキレがありますので、BKは小兵の選手が多いですが、極力差し込まれないように身体を張る必要がありそうです。

 

トップリーグ2021リーグ戦 クボタスピアーズ 対 Honda HEAT 出場選手一覧|ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

クボタは、怪我や疲労の影響もあるでしょうが、メンバーは前節からマイナーチェンジ。10と12はフォーリーと立川のコンビに戻りました。好調だったWTBのタウモハパイが4試合出場停止になりましたので、影響を抑えるため、この試合以降ほかのWTBを戦力化していく必要がありますね。新人の山崎はチャンスではあります。

Hondaの方も、HOの呉が3試合出場停止。その影響なのかわかりませんが、リザーブに入っているHOのギブトーマスは新加入選手かと思います。FWはパワー的に劣勢かと思いますので、運動量で勝負して、粘り強くロースコアの展開に持ち込みたいところです。

 

トップリーグ2021リーグ戦 リコーブラックラムズ 対 神戸製鋼コベルコスティーラーズ 出場選手一覧|ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

リコーは、NZ人のファネルがNo8の位置で今シーズン初登場。HOが本職で、クルセーダーズで長らくプレーしていたキャリアの人ですが、こんな起用もあるんですねという印象。

今までFBで好プレーを見せていたメイン平がこの試合は12で登場。BKの複数ポジションに高いレベルで対応できる柔軟性を見せることができたら、まだ20歳の若い選手ですが、近未来の代表召集が見えてきます。ロトアヘア兄弟の弟アマナキ大洋も今まで出ていたWTBではなく、CTBで登場です。

神戸製鋼は、絶好調だったNo8ナエアタの4試合出場停止は痛いでしょうが、まあ選手層は厚いので何とかなりそうという感じではあります。9に共同主将の日和佐が戻ってきました。中島イシレリも初戦で怪我した膝の状態はそれほど重くなかったようで、1の位置で先発復帰です。

 

トップリーグ2021リーグ戦 三菱重工相模原ダイナボアーズ 対 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 出場選手一覧|ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

三菱重工は、開幕節で首を怪我したCTBリトルが先発で戻ってきました。攻守の核となる選手ですので、これで勢いに乗りたいところです。リンディ真ダニエルも戻ってきましたね。新加入の豪州出身のPRブイもリザーブから出番がありそうです。

NTTコムは、キャプテンのFL金が不在で、共同主将の4中島がゲームキャプテンに。
フロントローを代えてきて、前節の右PR、HOのリザーブが今節は先発。走力のある13ゲイツは前節アタック時に機能していましたが、相手CTBのリトル、ヴァエガも走力は抜群ですので、中盤での攻防は見どころですね。

 

トップリーグ2021リーグ戦 ヤマハ発動機ジュビロ 対 キヤノンイーグルス 出場選手一覧|ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

ヤマハは、三村が8の位置で初登場。この試合もFW陣ではヘルウヴェとクワッガ・スミスに求められるものが大きいのかなという気がします。BK陣のアタックは機能しているのである程度のスコアはできると思いますが、いかに失点を抑えるかという点が課題でしょうね。

3連敗中のキヤノン失地回復を図りたい試合。もちろん簡単な相手ではないですが、神戸製鋼、パナほどの圧力は感じないはずですので、目指すラグビーの基本に立ち返ってほしいところです。カークが6で先発。今までFBで出ていたマレーをWTBに回すなどのテコ入れがなされています。

 

トップリーグ2021リーグ戦 NTTドコモレッドハリケーンズ 対 パナソニック ワイルドナイツ 出場選手一覧|ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

3連勝中と勢いに乗るドコモがパナソニックを大阪で迎え撃つという試合。

前節初登場でトライもとったWTBマピンピは不在。過去の試合ではFLで出ていたファンデルヴァルトをLOの位置で起用してきました。

外国人枠がマピンピではなくSOウィリアムス、また馬力のあるCTBトゥアを先発で起用してきたりと、アッカーマンHCは対戦相手によって外国籍選手を意識的に組み換えているのがよくわかります。もちろんほかの指揮官もそうなのでしょうが、より戦略的に代えているように思えます。

一方のパナはおなじみのメンバー。ドコモはPR陣のなかではサイズとパワーのある金が4試合の出場停止。パナはスクラムワークが巧みですので、スクラムを組む機会を減らしたいところです。