3月20日(土)、21日(日)は、TL第4節で悪天候により中止になっていた代替日程の2試合と、TCLの順位決定戦第1節が行われました。
以下の画像は、関東ラグビーフットボール協会のWebサイトのものです。


21日の3試合はいずれも大雨の東京で行われたものです。
戦力差がそれほどない組み合わせも多かったということもありますが、悪天候でボールが動かしにくい状況という事情もあって、比較的点差が小さい試合が多くなりました。
20日の3試合の大味な結果と対比すると極端な感じです。
東芝とサントリーの府中ダービーは雨で途中中止になった13日のゲームは13分ぐらいまでスコアレスでしたが、この日はサントリーがトライを大量生産しました。この日が翌日の天候だったらここまで一方的な点差にはならなかったかもしれませんけど。。
思った以上に点差がつきましたが、SOバレットが割と自由にボールを持っていましたし、CTBケレビが3人ぐらいディフェンスを引きつけていたので、サントリーにとっては正直イージーな展開だったかと。
東芝はBKのサイズやパワーをある程度犠牲にしても、FWに特別枠を多く利用した方がベターだった気がします。サントリーのようにBKによい選手が多いチームに、こう自由にボールを動かされたら苦しいですね。PRに怪我人が多く出たので、次節以降も心配です。
NECと日野の試合は天候の影響が顕著でした。ボールが動かせてキックも使える試合であれば、NECが有利かと思っていましたが、この天候ではFWのパワーを重視している日野が優位でしたね。
近鉄とコーラの試合も、想像以上に点差がつきましたね。選手層の違いと言ってしまえばそれまでですが、途中から差が一気に開いたゲームになりました。
次節の織機とのTCL首位決定戦はもう少し競った試合になると思いますが、こうした緩いゲーム展開が続くと、TLチームと対戦するときに緩い入り方をしないか心配になりますね。
織機も同様に厳しい試合を経験しないまま、近鉄との首位決定戦に臨みます。お互いのために前半で試合が決まらないような、競ったゲームを期待したい。両チームとも戦力的にはTL下位チームよりも充実しているぐらいなので、プレーオフ初戦のTLチームとの対戦が有意義なものになればよいなと思います。
コーラはおそらく新リーグではディビジョン2に組み込まれると思いますが、もう少し強化を意識してもらわないと、このカテゴリーでも大差ゲームが増えてしまわないかちょっと心配ですね。
先ごろ開幕したアメリカのMLRは今シーズンは12チームで戦い、毎節6試合が行われます。
試合内容の詳細はわからないものの、開幕節は最大が15点差で残りの試合は全試合7点差以内。毎試合ここまでは競った展開にならないかもしれませんが、ラグビーをエンタメとして普及していくには、このぐらい拮抗した試合を並べる必要があると思いますね。
今の各チームの強化(ぶっちゃけお金の使い方)任せの状態で新リーグに突入するのは、かなり不安があります。企業の部活の延長で日本のラグビーはやってきたため、戦力を均衡させる発想がどうも薄そうで、くどいようですが心配ですね。