トップリーグ2021 プレーオフトーナメント二回戦 全体所感

プレーオフトーナメント二回戦、いわゆるベスト16の戦いですね。

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東芝は、WTBナイカブラやCTBタマニバルなど、BKの強いランナーが持ち込んだときにチャンスが生まれましたが、それ以外は大きくゲインできそうな気配があまりなく、攻め手の差がスコアの差に表れた感じですね。

リコーは、フィジカルで優位に立ち、攻守に優勢でしたが、後半にディシプリンが怪しくなる傾向は相変わらず。80分間安定した力を発揮できないと次は厳しそうです。

9選手に新型コロナウイルス陽性との報道も出ていて、試合ができるかどうかもわかりませんが。

 

試合序盤に劣勢ながら意地を見せていたNECは、LOジェフリーズが退場してから試合が壊れてしまいましたね。勝敗は確定的となり、メンバーもだいぶ入れ替わってからですが、終盤に意地を見せられたところはよかったと思います。今シーズンのこのチームは残念ながら、試合が決まってから何本か意地で返す、という同じような展開の試合ばかりでしたね。

サントリーは、順調と言えば順調なのですが、緩い試合ばかりなので逆に心配になります。前節のNTTコム戦も含めてから失点が多いとも言えるものの、試合が決まってからなので評価が難しい感はあります。前述のように、リコーとの準々決勝がスキップになる可能性がある状況は、競った展開が少ないこのチームにとって必ずしもよいことではない気もします。

 

クボタは先に得点を許しましたが、慌てる感じはありませんでした。力のあるランナーが各所にいるので、変わったことをしなくてもゲインできるのが現在のチームの強みですね。

ヤマハは、出足はよかったものの、攻勢を続けられるだけの地力がなかったですね。接点の激しさに関して言えば、TL全体のレベルは間違いなく上がったと思いますので、小兵の選手が多いヤマハは戦い方を再整備しないと、次シーズンでも厳しいだろうなという印象は受けます。

 

三菱重工は、序盤の選手交代という不測の事態がありましたが、粘り強く戦ったという印象。新リーグでディビジョン1か2かわかりませんが、もう少し上に行くためには選手層の積み増しが必要でしょうね。

神戸製鋼は、負傷交代が続出したので2週間間隔があるとはいえ、次戦への影響がちょっと心配されます。連係を深めるべき、BKの選手の怪我が多かったのも不安材料ですね。個々の選手に力があるので、多少雑な試合をしていてもこれまでは大きな問題はなかったですが、これから先を勝ち進むには連係を一段階上げる必要があります。

 

ホームの花園での近鉄は気持ちの入ったゲームを見せましたが、スクラムの攻防で圧倒されたのが誤算でしたね。スクラムワークがもう少しうまくできていれば、アタックの機会はもう少しつくれたように思いました。WTBマシレワやCTBフィフィタのような個の力のあるランナーを活かす機会が少なかったのが残念でした。

パナソニックとしては、全力を出し切る必要がなかった試合だったのは自明ですが、スクラムで優位に立てたので、さらに楽に戦うことができた印象です。

 

トヨタは、リードをしてからディフェンスが緩くなる傾向がありますね。安定したゲーム運びという試合がほぼないので、地力はあるのでしょうが、強いチームという印象が薄いです。

一方、日野は気持ちの入った試合を見せました。引退するLO北川が最後にキックを蹴る場面は、チームメイトの彼へのリスペクトが感じられるいい光景でしたね。

 

Jスポーツの実況で、「オフェンスのキヤノン、ディフェンスのNTTコム」というような言い方をしていましたが、前節で94点とられたチームがディフェンスも何もないだろうと思いました。。

そのNTTコムは、特に強みを見せることもなく、ふわっとした感じでシーズンが終わりました。選手層が特段薄いということもないはずですが、新たに獲得した外国籍選手を何となく起用していただけというような印象で、あまりチームの特色は出ませんでしたね。ラグビーに力を入れていないわけではないでしょうが、新リーグではコーチ陣のあり方も含めてチームのつくり方を見直した方がよさそうです。

キヤノンは、リーグ終盤に調子を上げてきた勢いがそのまま出ました。BK中心に個人の力で差が出せるタレントがいて、リーグ終盤からは相手にも恵まれていた側面があるので、次戦のパナソニック戦で、第3節で完封された相手との試合がどのような展開になるかは注目です。沢木氏の意地もあるでしょうし。

 

南アのFWが両チームに多かったということもあるでしょうが、双方接点が激しいディフェンスを見せました。

Hondaはディフェンスが集中できれば、ある程度引き締まった戦いはできるチームだと思います。新リーグでのカテゴリーはわかりませんが、アタックに差が出せる選手が構成上増えないと、上に行くことは厳しい印象がありますね。
ドコモは、勝つには勝ちましたが、セットプレーの安定とディシプリンの徹底という課題は残りました。とは言うものの、シーズン序盤から同じような状態ではあるので、コーチ陣が徹底しようとしても戦力的になかなか修正しきれないところなのだろうとは思います。次はトヨタで、総合力では劣るでしょうが、相手ごとに布陣を変えるアッカーマンHCの采配に注目です。