5月15日(土)、16日(日)、無観客の花園で準決勝の2試合が行われました。
第58回日本ラグビーフットボール選手権大会 兼 トップリーグ2021プレーオフトーナメント 準決勝 トヨタ自動車 対 パナソニック 試合結果|ジャパンラグビートップリーグ公式サイト
トヨタは、序盤の3連続トライのうち、2本でもコンバージョンが決まっていれば、もう少しトヨタは余裕をもってパナソニックの反撃を受け止められたように思いますので、たらればになりますがこうした一発勝負では少々残念な展開でした。
HO堀江の投入で早めによくない流れを切ったパナのロビー・ディーンズHCの采配はさすがと言うべきでしょう。
トヨタの選手層、外国籍選手枠の事情があってやむを得ないところですが、後半10分のフェツアニラウタイミ⇒フーパー、ルルー⇒ローレンスの交代で展開が決まってしまいましたね。フーパーはもちろんジャッカルなどは世界最高峰のスキルを持っていますが、ペネトレイターの役割を担えるわけではないので、攻撃が手詰まりになってしまった感はあります。交代で勢いを加速させていったパナとの選手層との違いと言ってしまえばそれまでなのですが。
キアラン・リードは、この試合をもってプロラグビーから退くとのこと。彼のプレーが悪かったわけではないですが、フーパーとの交代が彼ではなく、ルルーだったのはこういう事情もあったのでしょうかね。
第58回日本ラグビーフットボール選手権大会 兼 トップリーグ2021プレーオフトーナメント 準決勝 サントリー 対 クボタ 試合結果|ジャパンラグビートップリーグ公式サイト
サントリーが3週間ぶりの実戦で試合勘がどうかと思いましたが、ふたを開けてみれば、先週神戸製鋼と50分ほどを14人で戦ったチームとの体力差は顕著でしたね。クボタのBKを背走させるようなキックを多用したサントリーも見事でしたが。
クボタはFW陣に疲れがあることを自覚した時点で、陣地を取るキックを多用した方がよかったような気もしましたね。また、LOにサイズがある選手がいる割に、ラインアウトであまり競らなかったのはなぜなのか。ルディケHCの狙いが当然あったのでしょうが、攻守にあまり噛み合わなかった印象なので、ちょっと違和感もありました。
相手の状況をよく見て、冷静にPGで3点を着実に刻むプレーを判断したサントリーの勝利は妥当と思いますが、あれだけノットストレートが疑われるようなスローがサントリーに続くと、全体的に主審のレフェリングが適切だったのか疑問に感じるのも確かですね。
選手層に恵まれた2チームが順当にファイナルに残る形となりました。