ディビジョン分け チーム内訳 感想

ディビジョン分けに関しては、筆者はチームの当時者ではないし、特にひいきのチームがあるわけではないので、ディビジョン内の各チーム戦力が均衡する状態ができて競技レベルの向上につながるならば、特段言うことはありません。

 

審査過程の不透明さや、協会のガバナンスの問題については思うこともありますが、スポーツ・ラグビー関係の識者が色々と記事を書いているようなので、それらのことについては、後日まとめてみたいと思います。

ここでは、各ディビジョンのチームの並びを見た感想を述べておきます。

(各チームの体制、アカデミー、地域貢献などの状況は脇に置いて、ひとまずラグビーの競技力のことだけに焦点を当てます)

 

≪ディビジョン1>
NECグリーンロケッツ東葛
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安
NTTドコモレッドハリケーンズ大阪
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
・コベルコ神戸スティーラーズ
・埼玉パナソニックワイルドナイツ
・静岡ブルーレヴズ
・東京サントリーサンゴリアス
東芝ブレイブルーパス東京
トヨタヴェルブリッツ
・横浜キヤノンイーグルス
リコーブラックラムズ東京

 

この並びを見て、大きな違和感はありませんでした。

 

近年のNECの成績を見ると多少心配がありますが、地域密着やラグビーの普及活動にはもともと熱心だったチーム。これから戦える戦力を整える気があるならば問題ないですし、元豪州代表HCのマイケル・チェイカを総監督に招いているあたり、その気はあると見てよいだろうと感じます。

 

ディビジョン1の各チームの現時点の戦力分析は別に書きたいと思います。

 

 

≪ディビジョン2≫
釜石シーウェイブスRFC
・花園近鉄ライナーズ
・日野レッドドルフィンズ
マツダスカイアクティブズ広島
・三重ホンダヒート
三菱重工相模原ダイナボアーズ

 

2と3に関しては、焦点を当てている記者もいましたが、やはり豊田自動織機の扱いが大きな問題でしょうね。

マツダの代わりに2に織機が入っていれば、多少戦力のバラツキはあるものの、さほどの違和感はなかったのですが。

 

マツダはTCL8位(中国電力に勝利しただけ)。Facebookやインスタグラムなどはやっていますが、公式サイトの更新がないなど、情報公開の水準も最下位クラス。TCL1位の織機を上回る要素がどこにあったか謎、というのが正直な感想です(具体的な準備段階はわからないので、あくまで印象です)。

当事者でないのでわかりませんが、ディビジョン2に入ったことをチーム関係者が本当に喜んでいるのかなという気さえしてきます。

それほどキャリアのある選手はいなかったものの、海外出身選手が5名ぐらいいたうえでTCLで下から2番目でしたからね。SR現役バリバリクラスを複数名揃えないと、渡り合うのは厳しいだろうなという印象です。ここに入ったからには前向きに頑張ってほしいですけどね。

 

≪ディビジョン3≫
九州電力キューデンヴォルテクス
・クリタウォーターガッシュ昭島
清水建設江東ブルーシャークス
中国電力レッドレグリオンズ
豊田自動織機シャトルズ愛知
・宗像サニックスブルース

 

最後のシーズンをTLで戦ったチームで3に入ったのはサニックスだけということになりました。

これから迎え入れるのかわかりませんが、昨シーズンの海外出身選手はおそらく全員退団したと思いますし、日本人の中心選手も出ていきましたので、このカテゴリーでもなかなか苦しいのかなという気はします。

 

織機以外の4チームは、社員選手のフルタイム勤務という制約もあって、おそらく現状は上のカテゴリーは志向していないのだろうと思います。

上を目指す織機と他チームでは、別のところでも書きましたが、戦力差がかなりありそうで大味な試合が続出する懸念がありますね。