ポルトガル戦 登録選手所感

11月13日にポルトガルコインブラで行われるポルトガル戦のメンバーが発表されました。

 

前回のアイルランド戦の大敗の後、しっかりした戦いが求められる試合ですが、相手との現状の力量差もあってか、やはりトライアル色が強いメンバー選考となっています。

前の試合から引き続きの先発は、LOコーネルセン、フィフィタ、ライリーの両WTB、CTB中村、姫野はNo8からFLにポジションを移していますが、この5名のみ。

 

13中野は代表デビュー、リザーブに入った19歳のLOディアンズもデビューとなりそうです。

追加召集されたLO小瀧、バックローのマキシもリザーブに入っており、久々の代表出場となりそう。

 

怪我から復帰のリーチもそうですが、久々に出場機会を与えられた選手も多く、機会を活かそうとそれぞれに闘志を燃やしていることと思います。

 

両WTBが変わらなかったのは、本職がCTBの二人がWTBとしてまだ十分には機能していない、とHCが認識しているためだと想像します。

ジョセフHCは、相手のハイパント対策なども考えてWTBにも一定のサイズを求める傾向があります。

(2019年WCの福岡、松島のように、サイズ不足を補って余りあるラン能力があれば別なのでしょう。この二人はハイボールキャッチも苦手ではなかったですし)

 

おそらくポルトガルのディフェンスはティア1ほどの強度はないでしょうから、先発WTBの二人もある程度見せ場はつくることが予想されます。ただ、遠征にほかのWTBを連れて行っているわけですから、そうした選手にもチャンスを与えればよかったように思いますね。

スコットランド戦も残ってはいるものの、よほど負傷者が出ない限り、いままで未登場の選手が出場する可能性は乏しそうな気がします。

 

この試合はリザーブに入った松島は、FBとWTB、さらに最悪の場合はCTBもカバーできると思いますが、SOは松田が怪我をしたら、普段あまりその位置でプレーしていない中村や山中を回すしかなさそうなのが、23名のマネジメントという点で苦しい感じもしますね。

 

フィフィタやライリーをWTBで起用するのも、複数ポジションできる選手を増やして、23年までにスコッドを厚くするという狙いもあるものと思います。

 

ポルトガルとはテストマッチとしては初めての対戦。WC本戦は2007年の出場のみですが、今回は予選突破可能な位置に付けているようです。

最近ティア1との対戦がほとんどでしたので、このような位置づけの実力のチームとトライアル色が強いジャパンとがどのような力関係にあるのか、現時点のジャパンの地力を見るうえで注目されますね。