スコットランド戦 試合所感
11月20日にスコットランドのエディンバラで行われたスコットランド戦は、29対20でスコットランドが勝利しました。
欧州遠征の過去2試合と比べれば、事前に準備していた戦い方ができた試合だったように思います。
ジャパンは過去の試合でハイパントの試みが不発だったことを受けてか、この試合ではキックを最小限にしていました。
スコットランドが思いのほかブレイクダウンに力を入れてこなかったこともあったでしょうが、ジャパンは比較的自由にボールを動かすアタックができていましたね。
元々そういうコンセプトだったのか、レフェリングとの相性の問題で途中から無理にジャッカルを狙わなかったのか、はたまたワラビーズ、スプリングボクスとの試合を経てフィジカル的に疲れていたのかどうかはわかりませんが。
60分前後のスコットランドのトライ間近のアタックを2度ほど止めたのが、結果的にスコアが開かなかった要因かと思います。
ジャパンがある程度はやりたいことができたというのは事実でしょうが、流れのなかでトライをとれそうなシーンはあまりなかったように思いますので、勝てる試合というのは言いすぎな気がします。残念ながら。
2019年WC以降に代表の試合数が少なかったこともあって致し方ないところですが、WC以降の戦術的な上積みがほとんどないので、戦い方も研究されていて、別の何かを加えないと接戦はできても勝ち切ることは難しいように現状は感じました。
アタックでも個人の好プレーが連続するとか、幸運が転がってくるとかがない限り、いいところまではいけても、なかなかトライを取り切るまでいかない印象を受けるんですよね。
今までの延長戦上ではWCベスト8という目標達成は難しいように思いますが、メンバー選考も含めて一度見直すべきとき、という感じはします。
選手たちは来るべき新たなリーグ戦に集中するだけですので、ジョセフHCには今回招集されなかった選手の動向も含めて、じっくりリーグワンのゲームを観察してほしいと思いますね。