リーグワン2022 第5節 試合所感(ディビジョン1)

初めて6試合が成立しました。

試合内容は、試合消化数の違いによる試合感覚の差もあるでしょうが、大味な試合が目立ったように思います。

ざっくりと感想を。

 

前半にシャイニングアークスがアタック時の不要な反則で、ワイルドナイツに簡単に前進させていたゲーム展開で早くも勝負ありという試合でした。

ピッチを大きく使ってボールを展開させるという意図は伝わりましたが、ほとんど敵陣に入れず効果的なアタックにはなっていなかったように思います。

 

ワイルドナイツは、前半早々にラインアウトからのモールで得点を重ねられたので、楽になりましたね。

この日はFLガンターが頑張っていましたし、ジャッカルの名手FLボーシェーもいましたのでブレイクダウンの攻防はかなり有利に進めていました。

シャイニングアークスNo8ギルがいれば、もう少しブレイクダウンの優劣が変わっていたかもしれません。

 

 

 

雪が舞う瑞穂ラグビー場。冬枯れしている芝生の様子が、映像で見ていても寒々しい感じでした。

結果的に僅差になりましたが、ヴェルブリッツのSOファルコンのキックがもう少し当たっていたら、もう少しホスト側に余裕があった試合ではなかったかと。

 

ブラックラムズは、SOアイザック・ルーカスがランでビッグゲインしないとなかなかチャンスになりませんね。

このチーム、アタック時にちょっとイージーなハンドリングエラーが多い気もします。

中位でそれなりに奮闘しているとも言えますが、アタックの精度やディシプリンの部分をもうちょっと整備すれば、もっとできるのではないかと思います。

 

ヴェルブリッツは相手にあまりチャンスをつくらせなかったと言えますが、自分たちのチャンスも効果的に活かせなかったですね。

質の高い選手がいるので、局面局面ではいいプレーもありましたが、ロースコアの展開にお付き合いしている印象でした。

 

 

前半で勝負が決まってしまったようなゲーム。

ブルーレヴズが相手のアタックを受けてしまってなす術もなく失点を重ねてしまいました。

和製選手が全体にサイズが乏しく、海外出身選手で起用できる選手も限られているという状況では、こんな感じのゲームが増えてしまいそうな気配があるので、相手のアタックにスピード感を出させない工夫が必要かと思います。

 

ブレイブルーパスは、ディアンズが利いていましたね。そういう点では、減免措置で1試合早く戻ってこれてよかったかなと。ピアスとの2mのLOコンビは運動量もあるので、相手には脅威になります。

大差がついていたので、後半の失点に関しては何とも言えませんが、局所局所のプレーの精度を高めていけば、上位相手にもいい勝負ができそうです。

 

 

イーグルスはキック戦術がはまらないとこういう展開になるのかなというゲーム。キックからカウンターされてあっさり失点という状況が多かったですかね。

できる限りボールを外に出さず、プレータイムを長くするというコンセプトはあると思いますが、チーム全体での意思統一をもっと徹底する必要があるのでしょう。

 

スピアーズは外国籍選手起用のルール変更で恩恵を受けたチームの一つですが、FWの並びがきわめて強力なので、どういうスタイルのチームに対しても互角以上の勝負ができるチームになった印象です。

 

 

レッドハリケーンズは、怪我人の影響で選手繰りも苦しいなかでディフェンスも粘っていたと思いますが、簡単に抜かれるシーンもあり、なかなか厳しいですね。

アタックではキックで工夫するシーンもいくつか見られ、継続すれば実になりそうな気配もするような気はします。

 

サンゴリアスは、選手のローテーションもあり、チームとしてそこまでパフォーマンスが高い感じはしませんでしたが、能力の高い選手が差を見せた感はあります。

 

 

グリーンロケッツは、最初にモールでトライを取り切ったシーンなど、チームとして集中できていたところも色々とあったと思いますが、劣勢の状況でペナルティが増えてしまうあたりが勝てない要因なのでしょうね。

新加入の選手が多いチームなので、継続してチームの形をつくっていければ、シーズン後半には上位チームとももう少し戦えるようになる気はしています。

 

スティーラーズは、相手のレベルの事情もあるでしょうが、前節よりは落ち着いた試合運びができていたと思います。

この試合でハットリックのモエアキオラはシーズン通して動きがよいですね。