リーグワン2022 第8節 試合所感(ディビジョン1)

今シーズンおそらく2回目だと思いますが、6試合すべてが成立しました。

 

第8節のなかでは好カードとされていた秩父宮金曜ナイターの試合ですが、想像以上にスコア差がつきました。

もう少し陽が長くなったら印象も違うでしょうが、秩父宮のナイター設備ではこの季節のゲームはテレビでは見づらいですね。

 

スティーラーズは、2試合の中止によって試合勘が不足していたことはあるでしょうが、ちょっとディフェンスの動きが鈍かったですね。細かいミスも目につきました。

カウンターが得意なランナーがいるサンゴリアス相手に、イージーにキックを使いすぎたような気がします。前半とくに不要とも思えるトライを与えすぎましたね。

目指しているラグビーとは違うのでしょうが、選手の強みを活かすためには、もっと陣地にこだわるラグビーをしてもよいように思うんですけどね。

 

サンゴリアスは、ディフェンスで粘って序盤のスティーラーズの猛攻をしのぎ、勢いを出させませんでした。

出場している選手がよい働きをして、選手層の厚さを感じます。

 

 

レッドハリケーンズの苦しい展開を予想していたカードは、やはりホスト側にとって厳しい結果となりました。

ワイルドナイツのアタックで差し込まれた形になってしまうと、オフロードで回されたりして止め切ることが難しくなります。

アタックに関してもいい形をつくっても、フィニッシュまで持っていくところで今シーズンは形が詰め切れていない感じがしますね。人が揃わないというのもあるでしょうが。

 

 

前半はスピアーズが地力の差を見せた展開でしたが、後半メンバー交代とともに失速した感じになりました。

このチームのスタイルがパワーを活かしたシンプルなものだということもあるでしょうが、正直なところメンバー構成によってだいぶ違った印象になります。

 

ブルーレヴズは最後まで粘ってスコア上は接戦に持ち込みましたが、チーム力の差はちょっと感じました。ロースコアの勝負に持ち込まないと上位相手は苦しいですね。

 

 

ヴェルブリッツが勝つには勝ちましたが、アタックですっきりしない感じは相変わらずでしたね。

POMになったデュトイのディフェンスは光っていました。

 

シャイニングアークスもいいプレーはありましたが、最後のスコア前の精度が今一つでしたかね。

終了間際のTMOによるノートライの判定は微妙だったような気がしましたが。それ次第で勝敗はわからなかったような気もします。

 

 

イーグルスが勝てた試合を落としたというゲームという印象。

得点できるときにしそびれて、僅差で終盤にもつれ込むとこういう結果になるという典型的な内容だったように思います。

SO田村のプレースキックの精度が今一つで、難しい角度からのキックも決めたブレイブルーパスとの差が最後に出たという感があります。

 

ブレイブルーパスのWTBナイカブラは少ないチャンスをモノにしていい働きをしていました。

 

 

終盤にTMOによるグリーンロケッツのトライ判定が2回あり、ノーサイドが90分に近かったという試合。

グリーンロケッツがゴール前のFW勝負に固執しなければ、違った結果だったのではという印象もあります。

ブラックラムズがよく粘ったともいえますが、もう少し工夫があればなぁ、ともったいない感じがしました。とはいえ、グリーンロケッツの実質的な初勝利はそれほど遠くないような気はしています。