リーグワン2022 第15節 試合所感(ディビジョン1)

第15節は、中止になったレッドハリケーンズ・ブルーレヴズ戦以外の5試合が行われました。
 

ヴェルブリッツは、勝利によって、プレーオフ圏内の4位争いに踏みとどまりました。


序盤にしっかりスコアし、それほど難しくない試合展開に持ち込むことができました。
いいリズムでプレーができていたように思います。
次節はサンゴリアス戦。勝利が求められますが、相手も今節の敗戦で期するものがあるはずですので、見ごたえのある試合になるのではないかと。

ブラックラムズは連敗を止めることができませんでした。ここ数試合のディフェンスの脆さは改善する兆しが見えないのが厳しいところです。
個々の選手があっさり抜かれすぎと言ってしまえばそれまでなのですが。なかなか苦しいですね。
次節は、ディビジョン1からの離脱が決まっているレッドハリケーンズ戦。レッドハリケーンズは今節でコロナ陽性者を出していて、試合にどのような影響が出るかわかりませんが、最終戦ですので試合が成立してほしいと思います。

 

シャイニングアークスは、幸先はよかったのですが、前半27分の13点目からスコアが止まってしまいました。

結果的には、今シーズンの地力の差が出ましたね。
 
スピアーズも序盤は決していい流れではなかったですが、しっかり劣勢を押し返すあたり、現在の充実を物語っていると思います。


グリーンロケッツは前半同点、ロースコアの展開に持ち込めたのはよかったのですが、ガソリンをそこで使い果たしたような印象もあります。


前半の相手の勢いをしのいで、後半にギアを入れるワイルドナイツのペース配分は、毎度おなじみとも言えますがさすがでした。

 

イーグルスは、この敗戦でプレーオフ進出の可能性はなくなりました。

最終的にスコアを詰めましたが、ラインアウトの乱れなど、あまりいい出来ではありませんでした。沢木HCや田村キャプテンも試合後にコメントしていましたが、これが今の実力ということなのでしょう。
 
スティーラーズは、選手層からいえば、本来はプレーオフに進むべきチーム。
ここは意地を見せたと言えるでしょうね。

 

ブレイブルーパスが久々の府中ダービーでの勝利。

前半から出足のいいディフェンスでサンゴリアスのアタックを食い止めていて、皆が最後まで自信を持ってプレーしていたような印象を持ちました。
スクラムが不安定な時間帯があったのが改善要素ですが、同じ地域をホームとするライバルに完勝といっていい内容で勝利し、自信になったゲームではないでしょうか。

サンゴリアスは雨でハンドリングが難しかった事情もあるとはいえ、アタックが単調で、あまり相手の脅威にはなっていませんでしたね。キックも雨であまり有効に使えなかったということもあると思いますが、強いランナーが相手のディフェンスに綻びをつくれないとチャンスにならないチーム状況がよく表れていたように感じました。
この試合では、ブレイブルーパスがフィジカルバトルでも身体を張って頑張って、CTBケレビ、No8タタフあたりに仕事をさせなかったのが大きかったように思います。

この試合の解説の藤島さんが、サンゴリアスリザーブと先発の力量が大きく変わらないのが強みと説明していました。
それはそのとおりだとは思いますが、リザーブの力量が優勢の試合をひっくり返させずに終わらせるのには十分でも、劣勢の試合をひっくり返すほどのパンチはないのかなという気はしました。