リーグワン2022-2023 ディビジョン1・第6節 試合所感

第6節の結果を簡単に振り返ります。


東芝ブレイブルーパス東京  VS  花園近鉄ライナーズ
https://league-one.jp/match/24006/print

なかなか改善の兆しが見えないライナーズ。勝ちたいという気持ちが前に出すぎているのかもしれませんが、イージーなミスを減らさないとなかなか勝負まで持ち込める感じがしないですね。ピッチ上で誰がリーダーシップを発揮するのか、ちょっと見えにくい状態かなとも思います。
ブレイブルーパス側は、正直あまりシビアな戦いではなかったと思われますが、シーズンの過ごし方としては順調ですね。


■埼玉パナソニックワイルドナイツ  VS  横浜キヤノンイーグルス
https://league-one.jp/match/24005/print

ほぼイーグルスの勝ちゲームだったと思いますが、それでも何とか最後に逆転したあたりが経験値の差なのでしょう。
WTB竹山の2トライはインゴールが広い熊谷ならではという気もしますので、ほかの会場だったら違う結果だったかもとも思います。
イーグルスの1本目の、ボールを一旦地面に置いてからのアタックは、複数の海外ラグビーサイトでも取り上げられていましたが面白いアイディアでしたね。同じことをやるのは難しいかもしれませんが。


■コベルコ神戸スティーラーズ  VS  トヨタヴェルブリッツ
https://league-one.jp/match/24007/print

調子が上がらない同士の対戦は、スティーラーズがよりチームとして機能していないという結果だったかと思います。取られてはいけない時間帯に立て続けにトライされる、相手がシンビンで3人少なくなってもスコアできない、というあたり重症です。彼だけの責任ではないですが、SO李が経験値の乏しさでゲームをコントロールするに至らないのかなとも感じます。
ヴェルブリッツもシンビンを集中して出したあたり、まったく褒められた展開ではなかったですが、勝ったことがすべてだったと思います。
この両チームが調子を上げてこないと、リーグの締まりが乏しくなる感があるので奮起してほしいところです。


■静岡ブルーレヴズ  VS  NECグリーンロケッツ東葛
https://league-one.jp/match/24010/print

ブルーレヴズは初勝利。完封できたのは結果として偶々という感じもしますが、初勝利に向けて集中できていたのは間違いありません。戦力的にこれから勝ち続けられるかというと微妙なところですが、もともと悪い戦いをしていたわけではないので、これをきっかけに一つひとつ勝利を積み上げていくことは可能かと思います。
一方のグリーンロケッツの立場としては、アタックの形ができていなかったわけではないのでスコアできなかったのを過度に気にする必要はない気がします。ただ、個々の選手はそれなりに頑張っているもののチーム全体の推進力みたいなものは出てきませんね。


■東京サントリーサンゴリアス  VS  三菱重工相模原ダイナボアーズ
https://league-one.jp/match/24008/print

スコアほどの差はなかったという印象ですが、前半終了間際、後半直後にサンゴリアスがスコアしたことが大きかったと思います。 ダイナボアーズが中位以上を目指すにはこのあたりの注意を要する時間帯の戦い方により気をつけないといけません。ディフェンスをかわされてあっさり失点する状況が多かったのは選手をいくつか入れ替えていた事情の影響もあった気はします。
サンゴリアスも決して余裕があったわけではないでしょうが、重要な時間帯に得点できたのが試合を進めやすくしたと思います。このあたりはチームとしての経験値の差が出た印象です。
序盤にスピアーズが畳みかけたあと、ブラックラムズが盛り返し逆転したあとの再逆転。
ブラックラムズが点差をつけられたあとよく粘ったとも言えますし、スピアーズが最初に点をうまく取りすぎて緩くなったとも言えるような。
ブラックラムズはディフェンスの軽さを改善できればもう少し勝ちを増やせそうな感はあります。スピアーズは反省点も多いでしょうが、残りシーズンを見越して色々な選手を起用できた点は収穫でしょうね。