リーグワン2023-2024 第3節までの振り返り
ワイルドナイツは、3試合で勝ち点15ときわめて順調。元々完成度が高いチームなので何ら不思議ではないですが、新戦力があまりおらず、伸びしろも他チームほどではないはずなので、他チームの成熟度が上がってきたときが勝負ですね。
リーグワン2023-2024 ディビジョン1・第2節 試合所感
スピアーズが、先週の負けのあと引き締めなおしたと言ってしまえばそれまでの内容。スコアどおり力の差は明白でしたね。
ブルーレヴズは勝てる可能性があった試合を落としたという感じ。昨年もこういう試合が多かった気もしますが。先に点を与えるとちょっと苦しいですね。
リーグワン2023-2024 ディビジョン1・第1節 試合所感
リーグワン2023-2024 ディビジョン1・開幕節 登録選手 所感
リーグワンの新シーズンは、いよいよ本日12月9日開幕となりました。
過去、各節の登録選手に関する感想を記すようにしていたのですが、毎節となると大したことが書けていなかったのが実状なので、今季は節目節目で気になることがあったときに書くようにします。
コベルコ神戸スティーラーズ vs 三重ホンダヒート(NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 ディビジョン1:2023年12月09日)
スティーラーズの新加入レタリック、サベアは早速先発で登場です。
10ガットランド、12李という並びも注目ですが、相手によって変えるのかもしれません。
ヒートのほうはまずは簡単に失点しないようにケアといったところでしょうか。
三菱重工相模原ダイナボアーズ vs 花園近鉄ライナーズ(NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 ディビジョン1:2023年12月09日)
ダイナボアーズは昨年もいたメンバーが中心ですが、新加入のイングランド人SOグレイソンのフィット具合にまずは注目といった感じです。
ライナーズの新加入LOブラックウェルはさして大きくないサイズで長らくSRハリケーンズでプレーした、密集戦で本領を発揮するタイプ。守備力向上に貢献しそうですが、ちょっとBK陣にパンチがないですね。
東芝ブレイブルーパス東京 vs 静岡ブルーレヴズ(NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 ディビジョン1:2023年12月09日)
ブレイブルーパスの新加入のオールブラック、モウンガ、フリゼルも揃って先発で登場です。まだ完全にフィットしているわけではないでしょうが、モウンガ経由で面白いアタックが出てくるようだと今シーズンのチームの出来が楽しみになります。
ブルーレヴズの新加入元オールブラックスにしてトンガ代表、FBピウタウの経験を活かした動きも注目です。南アの優勝メンバー、クワッガ・スミスはリザーブから登場となりそうです。
トヨタヴェルブリッツ vs リコーブラックラムズ東京(NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 ディビジョン1:2023年12月09日)
ヴェルブリッツの新加入、アーロン・スミスとボーデン・バレットも早速登場。ほかのメンバーとのコンビネーションは未成熟でしょうが、この二人は単独でも見せ場はつくるでしょうね。
ブラックラムズとしては、前述の二人に自由に仕事をさせると厳しくなるので、ブレイクダウンで頑張りたいところです。両WTBにパンチのあるタイプを入れてきたので、アイザック・ルーカスだけに依存しないアタックを見たいですね。
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ vs 東京サントリーサンゴリアス(NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 ディビジョン1:2023年12月10日)
今節の見どころは昨年のベスト4同士の対戦が並ぶ日曜日ということになります。
スピアーズは新加入のHOコールズ、FBウィリアムズは今節は出番なし。23名昨年もいたメンバーです。
一方のサンゴリアス。新加入のコルビはFBで登場。サム・ケインのNo8というのはあまり印象がないですね。帝京大出身の今年の新人SO高本はリーグ戦初出場ということですが、いきなりの強敵相手のプレーが注目されますね。
埼玉パナソニックワイルドナイツ vs 横浜キヤノンイーグルス(NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 ディビジョン1:2023年12月10日)
ワイルドナイツも23名昨年もいたメンバーですね。
イーグルスは2番から4番までが新加入の選手。沢木HCはWCの南アフリカに触発されたのか、リザーブの8名がFW6、BK2の布陣ですね。SHデクラークが80分プレーする前提ですが、ワイルドナイツ相手にどのような結果になるか、注目されます。
リーグワン2023-2024 ディビジョン1 順位展望
チーム名の右横の括弧書きが予想順位です。順位といっても幅を持った書き方ですが。
新加入のHOコールズ、FBウィリアムズが本格稼働になるのに多少の時間は要するであろうものの、チームのベースはしっかりしているので、上位は確実に狙えるでしょう。ルディケHCが日本代表HCに就任することになった場合も影響は少なからずあるでしょうが、大崩れする心配はないでしょうね。優勝とまでは断言できませんが、ベスト4進出はほぼ確実だと思います。
今年は上位の戦力が接近しており、落とす試合も増えるのではないかと書きました。メンバー表レベルの話ではということになります。昨年もTL時代と比べると落としそうな展開の試合は増えていて、今年もそうなる可能性が高いだろうと考えていますが、チーム、個々の選手の経験値を考えると、優勝かどうかはともかくとしてもプレーオフを逃す状況は考えにくいと思います。
コアメンバーはほぼ変わらず、各所で補強もできていて選手層がは厚くなっているので、上位進出は狙えるでしょう。勝ち方を知っているSHデクラークか2年目で、昨年よりもチームを掌握できているのも大きいと思います。先の2チームよりは選手層がやや薄い気はしますが。
ここからは上のチームとはポテンシャルにちょっと差があります。ベスト4以上は難しいかなと。それなりにスコアはできると思いますが、ディフェンスで押し切られるシーンが昨年同様、多そうです。そこそこ守りを頑張ってより多くトライする展開を多くつくりたいところです。
選手があまり変わっていないので、ディフェンスはそれなりに頑張るが、あまりスコアできない、という昨年多かった展開がまた多そうな印象です。得点パターンをつくっていくことが求められると思います。
昨年はギリギリ降格を回避。フル稼働できるかはわかりませんが、ゲニア、クーパーか揃えば、昨年よりは競った試合を多くできそうです。日本人選手があいにく一番強くないチームなので、奮起が期待されます。
今シーズンは、WC終了後ということもあって各チームにティア1の代表クラスが多く入団しています。
リーグワン2023-2024 ディビジョン1 戦力分析(カンファレンスB②)
リコーブラックラムズ東京
主力の顔触れはあまり変わらなさそうなブラックラムズ。
各ポジションの選手層はそれなりに整っているチームで、特にFWの人材の豊富さは上位に入ると思いますが、アタックがアイザック・ルーカスの突破に依存する状態から脱却できないと、今シーズンも入替戦圏内を争うことになりかねません。
三菱重工相模原ダイナボアーズ
昨年は序盤好調だったものの、シーズン途中で失速して入替戦に回ったダイナボアーズ。
ハードワークするプレースタイルのため疲労が後半に溜まってきてしまったともいえますし、戦い方が研究されてきたともいえるかもしれません。それなりの選手の入替がありましたが、ポテンシャル的には中位近くの順位争いはできる戦力はあります。
花園近鉄ライナーズ
昨年は入替戦で復帰したSOクーパーが、今年は最初からプレー可能だと思いますので、それが一番の補強かもしれません。SHゲニアとの黄金コンビは相手のディフェンスを混乱させる力があります。
FLブラウン、WTBノーラがカテゴリAになったのも地味に大きい。代表歴のないブラウンはともかく、レバノン代表歴のあるノーラがなぜカテゴリAの扱いになるのか経緯がよくわかりませんが、起用法のバリエーションが増えるのは重要ですね。
リーグワン2023-2024 ディビジョン1 戦力分析(カンファレンスB①)
サンゴリアスと並んでミーハー的な補強が多いチームですが、今年もWC出場組のオールブラック、SHアーロン・スミス、SOボーデン・バレットを獲得しました。南ア代表のデュトイも健在ですので、WCのファイナルに先発出場した3名が揃うことになります。
黄金の9番、10番と周囲の連携が噛み合ってくれば相手の脅威になると思いますが、一緒に練習できた時間が短いので機能してくるのはそれなりに時間がかかるような気はします。単体でも違いをつくれる選手たちではありますが。
ほかにもかなり選手の出入りが多く、特にFBルルーの退団はアタックでの貢献が大きかったので影響は大きいと思います。新加入はSRで十分な実績があるような選手もいて選手層は薄くないですが、せっかくのスミス、バレット、デュトイを有効活用しようとプレー時間を長くしすぎると、ほかの海外出身の起用が難しくなるという心配はありますね。機能すれば上位争いをするポテンシャルはあります。