【適宜更新】新リーグ ホームスタジアム確保状況

この記事では、新リーグに参画を表明している25チームのホームスタジアムの確保状況をまとめます。

各チームから情報発信がありましたら、適宜更新していきます。

 

【注意事項】

・リリース、メディア記事など直接的な根拠があるものは下線を付けました。それ以外は、今シーズンの開催実績、立地などから筆者が推測したものです。
・15,000名以上の固定席という要件を現状満たしていないと思われる競技場は赤字にしました。

・TL、TCL2021シーズンの開幕延期により、実際の試合会場が変更になる可能性もありますが、当初予定されていた会場をもとに紹介しています。

 

各チームの個別状況の説明については、長文になるため別記事にまとめました。

 

   チーム       練習拠点      ホームスタジアム(候補)
NEC 千葉県我孫子市 柏の葉公園総合競技場
NTTコム 千葉県浦安市  
NTTドコモ 大阪府大阪市住之江区 桜スタジアム(長居球技場
釜石 岩手県釜石市 釜石鵜住居復興スタジアム
キヤノン 東京都町田市 ニッパツ三ツ沢球技場日産スタジアム
昭和電工ドーム大分
九州電力 福岡県福岡市東区 博多の森陸上競技
近鉄 大阪府東大阪市 花園ラグビー場
クボタ 千葉県船橋市 江戸川区陸上競技場
栗田工業 東京都昭島市  
神戸製鋼 兵庫県神戸市東灘区 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場
ノエビアスタジアム神戸
コカ・コーラ 福岡県福岡市東区 博多の森陸上競技
サントリー 東京都府中市

東京スタジアム

東京中心部に建設?

清水建設 神奈川県横浜市都筑区 江東区夢の島競技場
中国電力 広島県安芸郡坂町 広島県総合グラウンドラグビー
東芝 東京都府中市 東京スタジアム
トヨタ 愛知県豊田市 豊田スタジアム
豊田自動織機 愛知県刈谷市 パロマ瑞穂ラグビー場
パナソニック 群馬県太田市(移転予定) 熊谷ラグビー場
日野 東京都日野市  
Honda 三重県鈴鹿市 スポーツの杜 鈴鹿サッカー・ラグビー
マツダ 広島県安芸郡坂町 広島県総合グラウンドラグビー
三菱重工 神奈川県相模原市中央区 相模原ギオンスタジアム
宗像サニックス 福岡県宗像市 グローバルアリーナ
ヤマハ 静岡県磐田市 ヤマハスタジアム
リコー 東京都世田谷区 駒沢オリンピック公園総合運動場

 

≪4月8日追記≫

サントリー東芝を更新

【適宜更新】新リーグ ホームスタジアム確保状況(各チーム個別事情) 

この記事では、各チームのホームスタジアム確保状況について個別に説明します。

リリース、メディア記事など情報源のリンクを付けました。

 

TL、TCL2021シーズンの開催会場は、新リーグ構想におけるスタジアム要件が各チームに伝達されたあとに公表されていますので、今シーズンに各チームが多く試合を実施する会場は、各チームの意向がかなり反映されていると想定しています。

 

 

 

NECグリーンロケッツ

NECグリーンロケッツ 我孫子市・柏市との相互連携に関する協定を締結【ラグビー/トップリーグ】|日本電気株式会社のプレスリリース

過去も含めて開催実績の多い柏の葉公園総合競技場を確保。練習場のある我孫子市と競技場のある柏市をホストエリアとするという施策できわめて順当ですね。

陸上競技場特有の見づらさという難点はありますが、収容人数もノルマは達していて、要件はとりあえず満たしています。

 

NTTコミュニケーションズシャイニングアークス

練習場に大きな設備投資をしており、浦安市を引き続き拠点にするのは間違いないと思いますが、スタジアムについては特に情報が聞こえてきません。

浦安市に近い都内の臨海部の競技場は他チームが押さえつつあり、千葉県の内陸部で探すのか、京葉線内房線方面を下っていくのか。スタジアム確保が難しい東京近郊のチームですが、ラグビーに積極投資しているチームですので、今後の動きが注目されます。

 

NTTドコモレッドハリケーンズ

ラグビー・NTTドコモ 新リーグ本拠地は「桜スタジアム」 Jリーグ・C大阪と呉越同舟― スポニチ Sponichi Annex スポーツ

スポニチの記事ですが、JリーグC大阪主導で改修を進めている大阪市の桜スタジアム(長居球技場)をホームにするとの情報です。

立地的にも公共交通機関でもアクセスしやすい、最新設備のスタジアムをホームにすることができるならば、興行面で収益化も見込みやすく、ディビジョン1入りの大きなアドバンテージとなりそうです。

 

釜石シーウェイブス

特に発表はありませんが、ワールドカップの会場となった釜石鵜住居復興スタジアムがホームとなることは間違いないでしょう。

ただし、ワールドカップ終了後に仮設席を撤去したので、現状の収容人数は6,000名ほど。ワールドカップと同じような設備にすれば16,000名ほどのスタジアムになりますが、周辺人口が少ないこのエリアでは過剰投資になる気はします。

 

キヤノンイーグルス

キヤノンイーグルスのホストエリア発表について | お知らせ | 新しい情報を知る | キヤノン イーグルス 公式サイト

キヤノンイーグルスのセカンドホストエリア発表について | お知らせ | 新しい情報を知る | キヤノン イーグルス 公式サイト

練習拠点は現在の町田市で継続する一方、隣接する横浜市をホストエリアとして、同市のニッパツ三ツ沢球技場ならびに日産スタジアムで公式戦を行う方針を発表済。

また、大分県をセカンドホストエリアとし、大分スポーツ公園総合競技場でも公式戦を開催する方針も発表しています。大分県キヤノングループの事業所が多く立地しており、ホストエリアの対応としては、きわめて模範的な計画と言えそうです。

 

九州電力キューデンヴォルテクス

特に情報はありませんが、今シーズンは過去にも実績のあるベスト電器スタジアムと、隣接した博多の森陸上競技場で試合を実施予定でした。専用球技場であるベスト電器スタジアムがベターでしょうが、Jリーグアビスパ福岡も利用するので、いずれか利用できる方を使うという計画なのでしょうね。

 

近鉄ライナーズ

特に発表はないものの、花園ラグビー場以外の選択肢はないでしょう。

JFLFC大阪が参加する東大阪花園活性化マネジメント共同体が競技場の指定管理者ではありますが、このエリアで近鉄ライナーズの公式戦が軽視される状況は考えにくく、ホームゲームの運営に影響はないと思います。

 

クボタスピアーズ

ラグビーのクボタ 本拠地候補に江戸川区陸上競技場 1万5000人収容への改修を区と調整:中日スポーツ・東京中日スポーツ

現在の練習拠点は船橋市ですが、江戸川区成田市と連携協定を締結済。

ホームスタジアムの第一候補を現在約7,000名収容の江戸川区陸上競技場とし、スタンドの増設を含めた改修に向け、同区と調整を図っていることを明らかにしています。

同競技場へは船橋市から東京メトロ東西線やJR京葉線でもアクセスでき、エリア的にも無理のない計画。ラグビーのマーケットを広げる可能性という点でも魅力的で、今後が注目される動きです。

 

栗田工業ウォーターガッシュ

特にスタジアムに関する情報発信はない状況。現在の昭島市の練習場は近年大きな投資をしたばかりなので移転することはないでしょうが、多摩地区は他チームも含めてスタジアム確保が難しく、今後の動きが気になるところです。

 

神戸製鋼コベルコスティーラーズ

特に発表はないですが、母体企業の本拠地である神戸市をホストエリアにすることは間違いなく、開催実績のあるノエビアスタジアム神戸神戸総合運動公園ユニバー記念競技場を併用することになるでしょう。

マーケティング的には、立地もよく、陸上トラックもない専用球技場であるノエビアスタジアム神戸を優先的に使いたいところですが、こちらの運営事業者はJリーグヴィッセル神戸。新リーグの市場価値を高めることが、球技場利用率向上の鍵となるでしょうね。

 

コカ・コーラレッドスパークス

現状特に発表はありません。練習拠点が福岡市の香椎地区で近い、九州電力と同じような考え方になるのではないかと想像されます。

 

サントリーサンゴリアス

港区との地域社会の発展に関する包括連携協定締結のお知らせ ニュース SUNGOLIATH サントリー

サントリー、港区にホームスタジアム構想 本気度を裏付けるトップからの"お墨付き" | THE ANSWER スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

練習拠点のある府中市と港区と連携協定を締結済。府中市と隣接する東京スタジアムも候補になりますが、こちらはJリーグFC東京が優先的に使用権を持ち、東京ヴェルディの試合やスポーツ以外のイベントなども行われるため、ラグビーの試合ができるのは限定的。
実現可能性は定かではありませんが、後者の記事には大のラグビーファンであるサントリー佐治会長が港区など東京中心部でのスタジアム建設に前向きとあります。実現すれば画期的なことで、動向が注目されます。

≪4月8日追記≫

サントリーサンゴリアス、府中市・調布市・三鷹市との連携協定締結のお知らせ|ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

サントリー東芝の両チームが府中市調布市三鷹市と連携協定を締結したことが発表されました。

www.suntory.co.jp

東京スタジアムで発表しているのでこちらをホームとして使うことは確かなのでしょうが、Jリーグとの兼ね合い、またキャパが大きすぎるという問題もあるので、ホームの全試合がここなのかどうかはよくわかりません。

 

清水建設ブルーシャークス

ホストエリア決定について | 清水建設ラグビー部 ブルーシャークス|SHIMZ RUGBYFOOTBALL CLUB TEAM

練習拠点は横浜市都筑区ですが、江東区と協定を結び、同区の夢の島陸上競技場で公式戦を開催することを発表しています。
この競技場は約5,000名収容(芝生スタンドを除くと約2,350名)ですので、要件を満たすには今後別のオプションが必要にはなります。

 

中国電力レッドレグリオンズ

情報は特にありませんが、今シーズンの広島での試合は、自チームのグラウンドを除いて、すべて広島県総合グランドメインスタジアムとなっているので、こちらのホーム化が既定路線でしょうね。
こちらは収容人数がサイドの芝のエリアも含んで15,000名超なので、基準を満たすには改修など別のオプションが必要でしょう。

 

東芝ブレイブルーパス

練習拠点が同じ府中市であるサントリーの項でも書きましたが、チーム数が多く、近隣に要件を満たすスタジアムを確保することが難しい多摩地域のチームです。
特に発表はありません。共同利用も含めて都心や県外なども探さないといけないのかもしれません。

≪4月8日追記≫

東芝ブレイブルーパス、府中市・調布市・三鷹市との連携協定締結のお知らせ|ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

サントリーと同様です。ホームの全試合かどうかは不明ですが、少なくとも一部の試合を東京スタジアムで行うのは確かと思われます。

 

トヨタ自動車ヴェルブリッツ

NEWS/EVENT | トヨタ自動車ヴェルブリッツ TOYOTA Verblitz

練習拠点や母体企業の本社は豊田市に立地し、豊田市と、隣接するみよし市と連携協定を締結済です。
豊田市内にある、ワールドカップ会場でもあった豊田スタジアムを使うということで順調な計画ですが、45,000名の収容能力のある会場を日常的に使うことがコスト的に見合うのか。あるいは名古屋市パロマ瑞穂ラグビー場も併用するのかもしれません。

 

豊田自動織機シャトルズ

今シーズンの愛知県での試合はすべて瑞穂ラグビー場で設定されていますので、こちらをメインとするものと思われます。固定座席で12,000名弱の収容能力のため、要件を満たすには改修が必要にはなります。

刈谷から名古屋はそれほどの距離ではないので、順当かと思います。

 

パナソニックワイルドナイツ

埼玉県が管理する都市公園における民間施設整備「パナソニック ワイルドナイツ」の新本拠地施設を建設請負|パナソニック ホームズ株式会社のプレスリリース

ワイルドナイツが太田市・大泉町・熊谷市とラグビーを通じた地域振興協定を締結 | お知らせ | ラグビー | パナソニック スポーツ | Panasonic

ワールドカップ会場である熊谷ラグビー場をホームとし、さらにラグビー場のある熊谷スポーツ文化公園内にクラブハウスや屋内運動場などを建設する計画を発表済。
また、熊谷市のほか、現在の練習拠点のある太田市や会社事業所のある大泉町と連携協定を締結。広域の北関東エリアをホストエリアとする構想も発表済です。
熊谷ラグビー場は従来から多く試合を開催しており、競技的にも将来を見据えた計画となっていて、きわめて模範的ですが、公共交通機関でのアクセスが難しい立地なので、集客には引き続き努力が求められそうです。

 

日野レッドドルフィンズ

地域密着に積極的なチームの一つですが、スタジアム事情が厳しい多摩地域のチームでもあります。
新リーグ構想が出る前、社長自ら工場跡地にスタジアム建設の計画があることを明かしたことがありますが、それを実行しないと要件は満たすことは難しい状況のように思います。

 

Honda HEAT

特に発表はありませんが、今シーズンの三重県開催試合は、練習拠点のある鈴鹿市にある鈴鹿スポーツの杜 サッカー・ラグビー場ですべて設定されており、順当でしょうね。過去から公式戦が頻繁に行われている会場です。
しかし、こちらは固定席がメインスタンドの3,300名、残りは芝生です。要件を満たすには改修を働きかけるしかないでしょうね。

 

マツダブルーズーマーズ

発表された情報は特にありませんが、中国電力と同様、頻繁に公式戦を開催する広島県総合グランドメインスタジアムをホームにする計画と思います。

 

三菱重工相模原ダイナボアーズ

相模原市ホームタウンチーム認定証交付式が行われました | 三菱重工相模原ダイナボアーズ オフィシャルサイト

相模原市長への「スタジアムを核としたまちづくり協議会」検討結果報告 について | 三菱重工相模原ダイナボアーズ オフィシャルサイト

相模原市のホームタウンチームの認定を受けており、同市内の相模原ギオンスタジアムを使うことは間違いないでしょう。ただし、こちらの競技場は芝のエリアを加えれば15,000名以上収容できますが、除けば6,000名程度。
相模原をホームとするSC相模原などと協同で、スタジアムを核とするまちづくりを働きかけており、実現可能性は何とも言えませんが、ほかの競技と連携したインフラづくりの事例として注目です。

 

宗像サニックスブルース

従前から、練習拠点のある宗像市を名前に冠しているサニックス。同市にはサニックススポーツ振興財団が所有するグローバルアリーナもあり、そこですんなりと言いたいところですが、こちらの収容人数は10,000名。要件には届きません。
要件を満たすための選択肢は三つあると思います。
 ①グローバルアリーナ 改修
 ②博多の森陸上競技場(or ベスト電器スタジアム) 
 ③ミクニワールドスタジアム北九州
①は交通アクセスが不便で、集客が見込みにくい立地のため、費用をかけて改修するのは良策ではないと思います。②は九州電力コカ・コーラも利用するでしょう。
③は開催実績もあり、宗像市からは1時間ほどかかるものの小倉駅に近い立地で、他のエリアからのアクセスは至便。Jリーグギラヴァンツ北九州との調整は必要でしょうが、ファン層の拡大も見込まれ、ベターな選択と個人的には思います。

 

ヤマハ発動機ジュビロ

特に発表はないですが、母体企業が所有するヤマハスタジアムがあり、他の選択肢はないでしょう。母体企業を同じくするJリーグジュビロ磐田とは、従前から相互交流もあり、すみわけは十分想定していると考えられます。

 

リコーブラックラムズ

ホームスタジアムに関する発表はないものの、練習拠点が所在する世田谷区と協定を結んでおり、同区に立地し試合の開催実績も多い駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場をホームとするのが順当と思われます。
ここは収容人数が20,000名ほどなのでサイズは問題ありませんが、照明設備がないので、カード編成上の制約は発生するかもしれません。

 

 

トップリーグ2021 プレーオフトーナメント 準決勝 所感

5月15日(土)、16日(日)、無観客の花園で準決勝の2試合が行われました。

 

第58回日本ラグビーフットボール選手権大会 兼 トップリーグ2021プレーオフトーナメント 準決勝 トヨタ自動車 対 パナソニック 試合結果|ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

トヨタは、序盤の3連続トライのうち、2本でもコンバージョンが決まっていれば、もう少しトヨタは余裕をもってパナソニックの反撃を受け止められたように思いますので、たらればになりますがこうした一発勝負では少々残念な展開でした。

HO堀江の投入で早めによくない流れを切ったパナのロビー・ディーンズHCの采配はさすがと言うべきでしょう。

トヨタの選手層、外国籍選手枠の事情があってやむを得ないところですが、後半10分のフェツアニラウタイミ⇒フーパー、ルルー⇒ローレンスの交代で展開が決まってしまいましたね。フーパーはもちろんジャッカルなどは世界最高峰のスキルを持っていますが、ペネトレイターの役割を担えるわけではないので、攻撃が手詰まりになってしまった感はあります。交代で勢いを加速させていったパナとの選手層との違いと言ってしまえばそれまでなのですが。

キアラン・リードは、この試合をもってプロラグビーから退くとのこと。彼のプレーが悪かったわけではないですが、フーパーとの交代が彼ではなく、ルルーだったのはこういう事情もあったのでしょうかね。

 

第58回日本ラグビーフットボール選手権大会 兼 トップリーグ2021プレーオフトーナメント 準決勝 サントリー 対 クボタ 試合結果|ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

サントリーが3週間ぶりの実戦で試合勘がどうかと思いましたが、ふたを開けてみれば、先週神戸製鋼と50分ほどを14人で戦ったチームとの体力差は顕著でしたね。クボタのBKを背走させるようなキックを多用したサントリーも見事でしたが。

クボタはFW陣に疲れがあることを自覚した時点で、陣地を取るキックを多用した方がよかったような気もしましたね。また、LOにサイズがある選手がいる割に、ラインアウトであまり競らなかったのはなぜなのか。ルディケHCの狙いが当然あったのでしょうが、攻守にあまり噛み合わなかった印象なので、ちょっと違和感もありました。

相手の状況をよく見て、冷静にPGで3点を着実に刻むプレーを判断したサントリーの勝利は妥当と思いますが、あれだけノットストレートが疑われるようなスローがサントリーに続くと、全体的に主審のレフェリングが適切だったのか疑問に感じるのも確かですね。

 

選手層に恵まれた2チームが順当にファイナルに残る形となりました。

トップリーグ 退団選手状況

TL最後のシーズンを終えたチームが、続々と退団選手を発表していますね。
5月14日だけでも5チームが発表。

 

NECグリーンロケッツ、2020年度 勇退選手およびスタッフのお知らせ|ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

ヤマハ発動機ジュビロ、2020-2021シーズン 退団選手のお知らせ|ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

NTTドコモレッドハリケーンズ、2020-2021シーズン退団選手およびスタッフのお知らせ|ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

三菱重工相模原ダイナボアーズ、2020年度 退団選手のお知らせ|ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

日野レッドドルフィンズ、2020年度 退団選手およびスタッフのお知らせ|ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

キヤノンイーグルス、退団選手・スタッフのお知らせ|ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

神戸製鋼コベルコスティーラーズ、2020年度 退部選手・退任スタッフのお知らせ|ジャパンラグビートップリーグ公式サイト


次のシーズンから新リーグに移行しますし、ベテランを中心に選手生活に区切りをつける選手が多く出ることは予想されていたことですが、それにしても各チームでかなりの規模の退団選手が出ています。

キヤノンのホセア・サウマキ、神戸製鋼のナエアタルイなど、意外な名前もありますね。

 

新リーグのレギュレーションでは、今シーズンよりは基本的に試合数は増えると思われますが、これだけ退団する選手がいて競争力を維持できるのか心配になるようなチームもあります。

この機会に社員選手からプロに移行する決断をしたがゆえの退団も一定数はあるでしょうから、日本人のプロ選手がある程度移籍市場に出てくるのでしょうが、はたしてどのぐらいの人数になるのか。
人件費の観点で、選手数を純粋に絞り込むことを意図したチームも少なからずありそうな気がしますね。

 

移籍情報もこれから活発になっていくとは思いますが、チーム活動のダウンサイジングの臭いが少なくないチームから感じられるのは気になるところです。

トップリーグ2021 プレーオフトーナメント 準決勝 登録選手所感

準決勝の2試合。いずれも花園開催ですが、関西拠点のチームは姿を消してしまいましたね。

 

第58回日本ラグビーフットボール選手権大会 兼 トップリーグ2021プレーオフトーナメント トヨタ自動車ヴェルブリッツ 対 パナソニック ワイルドナイツ 出場選手一覧|ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

毎試合注目となるトヨタの豪華外国籍選手3名の起用については、8リード、15ルルーの先発、FLフーパーのリザーブとなりました。パナソニックの得意とするカウンターに備えてルルーを最後尾に置いておきたいという意図はあるでしょうね。

先週主戦のLOアラダイスが怪我をしたためでしょうが、ホロウェイが5番の位置で久々に登場。全体的に高さがやや苦しくなったので、ラインアウトジャンパーの一人としてリードを先発起用したという狙いもあるように思います。

パナのBKによるカウンターは鋭いですが、トヨタのBKもチャンスを確実に形にする力はあるので、FWがいかに優位を保つかという点がトヨタの勝利へのポイントでしょうね。ルルーに加えて、10クロニエもかなり長いキックを蹴れるため、基本的に陣地を重視した戦い方をすると思います。

パナはほぼ先週と同じですが、梶が14の位置で先発。

基本的にブレイクダウンに人数をかけず、ディフェンスラインを崩さないことを重視する戦い方をしてきていますが、その点はトヨタ側もかなり研究しているはず。パナもどこかでブレイクダウンに参加する人数を増やして積極的にターンオーバーを狙う戦い方に切り替える局面もあるような気がしています。

トヨタはリーグ戦の平均失点が26.6点で、ベスト4に残ったチームでは最も多く、唯一の20点超。一方のパナは最少の10.9点。トヨタが今まで同じペースで失点していたら勝ち目はないでしょうが、ロースコアの展開になれば面白くなります。

 

第58回日本ラグビーフットボール選手権大会 兼 トップリーグ2021プレーオフトーナメント サントリーサンゴリアス 対 クボタスピアーズ 出場選手一覧|ジャパンラグビートップリーグ公式サイト
クボタでは、前の試合で危険タックルで退場したSOフォーリーが出場停止。もっともこの措置は前の試合が終わった時点で想像できたことでしょうから、その前提でこの試合の準備はしてきたのではないかと思います。

そのSOの位置にはCTBで出場していた立川を配置。フォーリーの退場後にSOの役割を担っていましたから、一つの解決策でしょうね。12の位置に経験豊富なクロッティが入りますので、噛み合えばサントリーにとっても脅威になると思います。先週体調不良で不在だったSH井上は先発に復帰。リザーブのBKは2名だけで、23にFLマキシを入れています。とことん強みのフィジカルバトルを挑んで優位に立ちたい狙いが見えますね。

一方のサントリーは、準々決勝は不戦勝でしたので、ほかのチームより1試合消化が少ない状況。身体的にはフレッシュでしょうが、試合勘の問題はやや懸念されます。破壊力のあるCTBケレビは不在ですね。

サントリーのリーグ戦での平均得点は、他チームを引き離して最多の60.0点ですが、FW戦で優位に立って、SOバレットなどが自由に動ける状況が多かったことによるもの。ボールを自由に持てれば、俊足揃いのBKは威力を発揮するでしょうが、FWが劣勢に立たされるようだと、タックルがあまり得意でないBKも多いので苦しくなるかもしれません。

リーグ戦ではサントリーが7点差で勝利しましたが、そのときの対戦よりもクボタが上回るだけの要素は多いような気がしています。

 

 

トップリーグ2021 プレーオフトーナメント準々決勝 所感

準々決勝の3試合です。

 

トップリーグ2021プレーオフトーナメント 準々決勝 トヨタ自動車 対 NTTドコモ 試合結果|ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

終了のホイッスルが鳴るまで勝敗がわからない熱戦でした。

NTTドコモは、トヨタの強いFWとの接点での消耗を避けるため、キックを多用する戦術をとったと思われますが、強い風でボールコントロールが難しいなか、功罪はあったように感じますね。SOバンクスが自陣から蹴りすぎてデッドボールラインを割ってしまうミスが複数あったのはもったいなかったものの、なまじキック力があるがゆえのミスで、彼のロングキックで陣地を挽回できたことも多々あったので、勝負の綾のようなものかと。失トライの形がややあっさりとしていて惜しい試合を落としたとも言えますが、選手層に決して恵まれていない状況でよく奮闘したと思います。

ペレナラ、マピンピといった優秀な外国人選手も入ったものの、多数を占める社員選手を活かし、ここまで戦えるチームをつくり上げたアッカーマンHCの力量は素晴らしいですね。選手の入れ替わりはあるでしょうが、HCが続投すれば新シーズンも期待できると思います。

トヨタは、あまり多くなかった得点チャンスを着実に形にしました。ヘンリー、高橋の両WTBが奪ったトライは技術的な難易度は低くない、見事なトライだったと思います。

最終的には地力が勝ったと言えますが、失点してから追いかける展開になるようだと、ベスト4以上に進むのは難しいでしょうね。2mのLOアラダイスが早々に負傷交代してしまった影響もあったと思いますが、セットピースを再度調整する必要がありそうです。

 

トップリーグ2021プレーオフトーナメント 準々決勝 キヤノン 対 パナソニック 試合結果|ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

キヤノンは、CTBクリエル、WTBマレーなど個人の力のある選手が見せ場をいくつかつくりましたが、スコアチャンスはそれほど多くなかったですね。パナソニックにディフェンスの綻びがほとんどできなかったので、個人技やキックパスなどのビッグプレーが出ない限りは、トライは遠そうでした。

力の差はあったと思いますが、序盤の連敗からよく立て直したと思います。

パナソニックは、開始早々に用意したプレーでスコアしたあたり、試合巧者ぶりを見せつけました。ブレイクダウンに無理に人数を割かないので、ディフェンスラインが崩れることは少なかったですね。安定感はベスト4に進んだ4チームのなかで一番だと思います。

 

トップリーグ2021プレーオフトーナメント 準々決勝 クボタ 対 神戸製鋼 試合結果|ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

クボタの充実ぶりが伝わる試合でした。SOフォーリーの退場で、50分ほど一人少ない状態のなかで神戸製鋼に勝ち切ったのは価値があると思います。退場がなければ、かなりの余裕をもって戦えたような気さえします。

ベテランのトゥパやバツベイなどが元気なのが頼もしいですね。経験値の高い外国人のHOマークスやCTBクロッティも含めて一体感があります。

一方の神戸製鋼は、結局あまりチームとしてのまとまりを見せられないまま、シーズンが終わってしまいました。質の高いBKを並べていましたが、彼らの見せ場がほとんどありませんでしたね。優勝した2018シーズンと比べると、ダン・カーターの不在が大きかったと言えますし、戦い方をかなり研究されたということもあるでしょうね。

LOレタリックはNZに戻りますが、彼の規格外の存在でチームが助けられたことも今シーズンは多かったように思います。新シーズンに向けてチームの再構築は必要でしょう。

戸田レフェリーは、トップレベルで笛を吹くのが最後とのことで、長い間お疲れさまでした。

 

 

 

 

6月12日 日本代表VSサンウルブズ

6月12日にエコパスタジアムで開催することはあらかじめ告知されていた日本代表の強化試合の概要が、6日に発表になりました。

www.rugby-japan.jp

 

対戦相手として、サンウルブズが特別に再編成されるとのことです。

 

このコロナの状況下では、日本に来るチームもほとんどないでしょうから、国内リーグ選抜のようなチームとの対戦になるであろうことは予想されていました。

筆者は5シーズンで合計18回生で試合観戦している、それなりにコアなファンでしたが、サンウルブズはSRで戦ってこその存在だと思っているので、特別な感慨はありません。

 

国内チーム所属かつサンウルブズ経験者である海外出身選手であっても、2023年に日本代表の居住資格を満たさないことがすでにわかっている場合、チームのシーズン終了後に帰国した(する)人も多いと思われるので、すでに招集の声掛けは始めているのかもしれませんが、チームづくりはなかなか苦戦するように思われます。

隔離期間が必要であることを考えると、来日(再来日)のハードルはかなり高いでしょうね。

 

チケット代はかなり強気の価格設定(例 カテゴリー1指定メイン:当日価格 税込17,000円)をしているようですが、それに見合う魅力的なカードになるかは相当微妙な気がします。

英国遠征のための代表スコッドに入ったとしても、サンウルブズでの活躍の印象が強い選手(マシレワ、ミラー、モリなど)はサンウルブズの方に回す配慮があってもよいように思いますね。

 

また、代表のACであるトニー・ブラウンがハイランダーズを離脱して日本代表に合流するという報道もありました。

news.yahoo.co.jp

 

コロナに関して、現在の日本よりはるかにクリーンなNZからの入国者に隔離を求めるのも不思議な話だと思いますが。

同じく代表のACであるスコット・ハンセンもクルセイダーズでコーチを務めていますが、彼もトランスタスマンのシリーズを途中で離脱して合流するのでしょうかね。

 

この試合のサンウルブズのHCを務める大久保氏は、最後のシーズンのHCであり、その前のシーズンもスタッフを務めているので適任だとは思います。

ただ、サンウルブズにより深く関わっていたトニー・ブラウンやスコット・ハンセンがHCを務めればより盛り上がるのではないかと。日本ラグビー界にもそういう演出があってよいと気がしますけどね。