フランスのシャンベリーで行われた日本代表とウルグアイ代表の試合は、36対20のスコアで日本代表が勝利しました。
最後のカウンターによるCTBライリーのトライでスコア上は見映えがよくなりましたが、こっちがミスして、あっちもミスしてという、どっぷりティア2同士の試合という印象。
審判の判断次第で勝敗もひっくり返っていたかもしれません。
相手も日本を多少は研究してきたのか、展開による効果的なアタックはほとんど見られませんでした。
ウルグアイは若い選手も多かったですが、接点ではジャパンは結構劣勢でしたね。ディフェンスの数が揃っていたのにぶち抜かれるシーンが多かったのもどうも。
強化の力の入れ方が違うとはいえ、ほとんど純国産選手で戦っているU20や7人制はウルグアイのほうが力がありますからね。
この試合もそうした力関係を窺い知ることができた気がします。
今が至らなくても一試合ごとに改善が見られれば、まだ希望が持てるのでしょうが、そういう感じがなかなか見えてこないのが現体制の問題かと思います。
現代ラグビーでキックが有効に使えないと、勝負の土俵に立てません。
就任直後のうちはあえてやっているのかと思っていましたが、そもそもキックが使えるBKの選手をほとんど呼んでないですしね。負傷者の事情もあるにせよ。
一年前のワールドカップでワラビーズを率いていたエディ氏は6対40のスコアでウェールズに大敗していますが、この試合と同じ節でウェールズのホームで行われた試合でワラビーズはウェールズに52対20で大勝しました。
一年前にエディ氏が代表から外した選手たちが活躍しているのも皮肉なものです。
ウェールズを率いているガットランド氏もかつて一時代を築いた名将ですが、指導者にも旬というものがあるとしみじみ思いますね。
エディ氏が日本ラグビーを強くした貢献者であることは言うまでもありません。ただ、かつての再現はなかなか厳しいように感じますね。
もはや手遅れという感もありますが、これ以上晩節を汚さないように、引き際というものをそろそろ考えたほうがよいのではないかと思います。