ワールドカップ プールDの状況分析①
ワールドカップ2023の開幕もいよいよ近づいてきました。
日本代表が入るプールDの分析をざっくり行いたいと思いますが、長くなるので二回に分けます。
日本代表が入るプールDの分析をざっくり行いたいと思いますが、長くなるので二回に分けます。
まずは、この夏に行われたテストマッチの各国の戦績を見てみます。代表と代表に準ずるチームとの対戦結果を記しました。
対戦のあとの括弧は、Hがホーム、Aがアウェイ、Nが中立地を表しています。スコアは左側が紹介している国のものです。
この時期は、各国が大会本番に向けて目的をもってそれぞれの試合に臨んでおり、勝敗がすべてを表すわけではありませんが、チームの調子を推し量る目安にはなります。
【日本】
VS オールブラックスVX(H) 27-41
VS サモア(H) 22-24
VS トンガ(H) 21-16
VS フィジー(H) 12-35
VS イタリア(A) 21-42
オールブラックスVXとの初戦は、日本もジャパンVXを名乗っていたので省略しました。足しても敗戦が一つ増えるだけですが。
試合の内容が冴えないということはそれぞれの試合所感でも書いてきたことですが、一番気になるのは、各国が程度の差はあれ新戦力の積み上げにウォームアップマッチを活用したのに対し、ほとんど代わり映えしないメンバーを起用し続け、その結果負傷者が続出したところ。
試合自体も自信をもって大会に臨むという出来にはならなかったことに加え、別に書きますが選手層の薄さが大会本番では懸念されるところです。
【イングランド】
VS ウェールズ(A) 9-20
VS ウェールズ(H) 19-17
VS アイルランド(A) 10-29
VS フィジー(H) 22-30
フィジーに初めての敗戦を喫したことに象徴されるように、冴えない準備試合となっています。イングランドのファンからは、一番期待できないWCなどという反応もあるようですが。
試合で負傷離脱者を出し、SOファレル、No8ヴニポラという中心選手がレッドカードで出場停止になったのも痛いところ。
選手層はさすがに薄いチームではありませんが、昨年12月に就任したボーズウィックHCがベストの戦術、布陣を見出だせないまま大会に臨むように見えるところが期待感が低い理由でしょうね。
【アルゼンチン】
VS ニュージーランド(H) 12-41
VS オーストラリア(A) 34-31
VS 南アフリカ(A) 21-22
VS 南アフリカ(H) 13-24
VS スペイン(A) 62- 3
主軸に国内リーグの期間が一番長いフランスでプレーしている選手が多く、全体練習の時間がさほどなかったわりに、南半球のラグビーチャンピオンシップを無難な内容で乗り切ったように思えるアルゼンチン。
初戦のNZ戦はさすがにまとまりを欠いた印象もありましたが、所属クラブでのプレー時間が多い選手のコンディション調整もしながらとしては、チームの成熟が早かったように感じます。新しい選手の起用が多少はあったにせよ、昨年の時点でほぼチームの形が完成していたというところが大きいと思います。
最後のスペイン戦は実力差が大きかったにしても、負傷明けの選手、プレー時間が短い選手を起用する余裕がありました。
【サモア】
VS 日本(A) 24-22
VS フィジー(H) 19-33
VS トンガ(H) 34- 9
VS アイルランド(N) 13-17
前半は欧州の強豪クラブでプレーする選手がほとんどいなかったので、後半のチームは日本代表が対戦したときとはほぼ別物といえると思います。
代表の試合ではないので省略しましたが、最終のアイルランド戦の前にバーバリアンズとも対戦(28-14で勝利)しています。この試合とアイルランドとの試合は、WCの使用スタジアムではないもののフランス国内で開催されましたので、本番のいい予行演習にもなったかと思います。
アイルランドはべストメンバーとはいえないものの、かなり競った試合をしました。それなりの充実感をもって大会に臨めるといえそうです。
欧州でプレーする選手とSRのモアナパシフィカでプレーするような選手とは経験値、力量の差が少なからずありますが、ベストメンバーが組めるならば相当強いと言っておきます。
【チリ】
VS ウルグアイ(A) 25-26
VS アルゼンチンVX(H) 13-40
VS ナミビア(H) 26-28
VS アルゼンチンVX(H) 26-28
アルゼンチンVXと二回対戦していますが、前者は国内組を中心にキャップホルダーの代表候補が複数加わっていたチーム。後者は国内組のみのチームで当然前者のほうが実力は上です。
ウルグアイやナミビアといったWC出場国と競った試合はでき、若手主体の国内組アルゼンチンVXも中堅どころのティア2ぐらいの実力ではあるので、初出場の国としてはまあ悪くはないという出来かと思います。
しかし、いずれの試合も勝ち切るまではいかなかったので、手応えをもって臨むというところまでには至っていないのではないかという気がします。
日本代表としては、普通に当たればいなせる相手、ただ、初出場で失うものはなく勢いに乗せればまさかは十分起こりうる力量の相手、というところだと考えます。
次は試合日程から考察してみます。
この時期は、各国が大会本番に向けて目的をもってそれぞれの試合に臨んでおり、勝敗がすべてを表すわけではありませんが、チームの調子を推し量る目安にはなります。
【日本】
VS オールブラックスVX(H) 27-41
VS サモア(H) 22-24
VS トンガ(H) 21-16
VS フィジー(H) 12-35
VS イタリア(A) 21-42
オールブラックスVXとの初戦は、日本もジャパンVXを名乗っていたので省略しました。足しても敗戦が一つ増えるだけですが。
試合の内容が冴えないということはそれぞれの試合所感でも書いてきたことですが、一番気になるのは、各国が程度の差はあれ新戦力の積み上げにウォームアップマッチを活用したのに対し、ほとんど代わり映えしないメンバーを起用し続け、その結果負傷者が続出したところ。
試合自体も自信をもって大会に臨むという出来にはならなかったことに加え、別に書きますが選手層の薄さが大会本番では懸念されるところです。
【イングランド】
VS ウェールズ(A) 9-20
VS ウェールズ(H) 19-17
VS アイルランド(A) 10-29
VS フィジー(H) 22-30
フィジーに初めての敗戦を喫したことに象徴されるように、冴えない準備試合となっています。イングランドのファンからは、一番期待できないWCなどという反応もあるようですが。
試合で負傷離脱者を出し、SOファレル、No8ヴニポラという中心選手がレッドカードで出場停止になったのも痛いところ。
選手層はさすがに薄いチームではありませんが、昨年12月に就任したボーズウィックHCがベストの戦術、布陣を見出だせないまま大会に臨むように見えるところが期待感が低い理由でしょうね。
【アルゼンチン】
VS ニュージーランド(H) 12-41
VS オーストラリア(A) 34-31
VS 南アフリカ(A) 21-22
VS 南アフリカ(H) 13-24
VS スペイン(A) 62- 3
主軸に国内リーグの期間が一番長いフランスでプレーしている選手が多く、全体練習の時間がさほどなかったわりに、南半球のラグビーチャンピオンシップを無難な内容で乗り切ったように思えるアルゼンチン。
初戦のNZ戦はさすがにまとまりを欠いた印象もありましたが、所属クラブでのプレー時間が多い選手のコンディション調整もしながらとしては、チームの成熟が早かったように感じます。新しい選手の起用が多少はあったにせよ、昨年の時点でほぼチームの形が完成していたというところが大きいと思います。
最後のスペイン戦は実力差が大きかったにしても、負傷明けの選手、プレー時間が短い選手を起用する余裕がありました。
【サモア】
VS 日本(A) 24-22
VS フィジー(H) 19-33
VS トンガ(H) 34- 9
VS アイルランド(N) 13-17
前半は欧州の強豪クラブでプレーする選手がほとんどいなかったので、後半のチームは日本代表が対戦したときとはほぼ別物といえると思います。
代表の試合ではないので省略しましたが、最終のアイルランド戦の前にバーバリアンズとも対戦(28-14で勝利)しています。この試合とアイルランドとの試合は、WCの使用スタジアムではないもののフランス国内で開催されましたので、本番のいい予行演習にもなったかと思います。
アイルランドはべストメンバーとはいえないものの、かなり競った試合をしました。それなりの充実感をもって大会に臨めるといえそうです。
欧州でプレーする選手とSRのモアナパシフィカでプレーするような選手とは経験値、力量の差が少なからずありますが、ベストメンバーが組めるならば相当強いと言っておきます。
【チリ】
VS ウルグアイ(A) 25-26
VS アルゼンチンVX(H) 13-40
VS ナミビア(H) 26-28
VS アルゼンチンVX(H) 26-28
アルゼンチンVXと二回対戦していますが、前者は国内組を中心にキャップホルダーの代表候補が複数加わっていたチーム。後者は国内組のみのチームで当然前者のほうが実力は上です。
ウルグアイやナミビアといったWC出場国と競った試合はでき、若手主体の国内組アルゼンチンVXも中堅どころのティア2ぐらいの実力ではあるので、初出場の国としてはまあ悪くはないという出来かと思います。
しかし、いずれの試合も勝ち切るまではいかなかったので、手応えをもって臨むというところまでには至っていないのではないかという気がします。
日本代表としては、普通に当たればいなせる相手、ただ、初出場で失うものはなく勢いに乗せればまさかは十分起こりうる力量の相手、というところだと考えます。
次は試合日程から考察してみます。