日本代表登録選手変更

8月28日、ワールドカップの日本代表スコッドから、LOヘルウヴェとCTB中野に代わり、LOアマト・ファカタヴァとFL下川を登録することになったと日本協会が発表しました。
離脱の理由は「コンディション不良」となっています。

https://www.rugby-japan.jp/news/52123

追加選出の両選手の健闘を祈ります、といったところなのですが、ヘルウヴェについては別のリリースが同時に発表され、離脱後にバーバリアンズに参加するとのことです。

https://www.rugby-japan.jp/news/52151

バーバリアンズはちょっと不思議な位置づけのチームではありますが、一応ラグビーの世界では名誉なこととされていますのでほかの時期の話であれば、まぁよかったねというところではあります。

このバーバリアンズには、日本代表から漏れた複数の選手が参加します。
登録期間を過ぎれば負傷による離脱以外は選手の入替ができないので、今後離脱になる選手が出ることも備えて、欧州でトレーニング中の選手を用意しておくということなのでしょうが、ヘルウヴェ選手の件ではどうもワールドカップスコッドの選出というものを軽く見ているような印象を受けます。

ほかの国でも33名の代表スコッドを発表したのちに負傷により選手の入替が発生しているところはありますが、そうしたケースは離脱した選手がワールドカップ期間の大部分あるいは全期間でプレーできないような大怪我を負った場合です。
ワールドカップ期間中にほかのチームでプレーできる可能性があるようなコンディションなのにスコッドを外れるようなことは、ちょっと聞いたことがありません。

国を代表してワールドカップで戦うラグビー選手33名を選ぶ、具体的にいえば絞り込むということをほかの国はもっと厳粛に行っていると思います。
ワールドカップの代表に選ばれることの名誉、その選手のキャリアにおける重要性というものを十分に認識していれば、すぐに登録選手を取り換えるような安易な判断にはならない。
 
選手と相談したうえでの決定なのかもしれませんが、代表選出は仮登録のようなものではないと思いますね。

ジョセフHCもNZ、日本でワールドカップ代表の経験がある人なので、当然ワールドカップの重みは深く認識しているだろうとは思うのですが、ほとんど、あるいはまったく代表で起用していない選手をスコッドに選出したあたりも含めて、ちょっとどうしちゃったのかなというのが正直な感想です。

勝負ごとなので結果がどうなるかはわかりませんが、こういう粗雑な判断をするようなチームが一枚岩で戦うことは難しいのではないかと感じました。