日本代表 VS アメリカ代表 試合所感

9月7日(土)に熊谷ラグビー場で開催された日本代表とアメリカ代表の試合は、41対24のスコアで日本代表が勝利しました。これで、日本がプールBを1位、アメリカが2位での通過となり、日本は次の準決勝でサモアアメリカはフィジーとの対戦ということになりました。
 
スコア上は快勝と言っていいかもしれませんが、熊谷の蒸し暑さの影響もあってアメリカのディフェンスが緩慢になっていなければ、トライシーンは2つぐらいは減っていたような感じもします。試合展開としてはまあ想定どおりですけどね。
 
アメリカが現状、代表活動にあまり力を割いていない、割けていないチームだというのは先日も書いたとおりです。
それでも日本の超速ラグビー的な細かいパス交換のアタックには比較的すぐに順応していた感があります。一方、アメリカのディフェンスの反応が鈍かったこともあるでしょうが、日本のキックは割と効果的だった印象ですね。
 
日本のディフェンスのほうは、アメリカはチーム連携の不足、あるいは汗でハンドリングエラーすることを恐れてだったか、ほとんどWTBを使わないFWとCTBが中心の力任せ感があるアタックでしたが、日本には割と利いていました。
カナダ戦もそうでしたが、相手の出方が読めている、力任せのアタックの対処にも苦労するようだと、今後もある程度の失点は避けられないでしょうね。
 
アタックでもディフェンスでも、これから組織的に連携の精度を上げていける余地は少なからずあるでしょう。
しかし、失礼ながらWC予選の突破にも苦労しそうなカナダやアメリカ相手に、ボールキャリーで前に出られない、相手のディフェンスに簡単に差し込まれているような選手は、テストマッチ適性は厳しいと言わざるを得ないかなと。
 
このあたりはHCも当然認識しているでしょうが、秋のテストマッチではまた顔触れが変わってくるような気はしますね。特にPR陣が残り2試合でフィジカルバトルで奮闘することを期待したいところです。