日本代表 VS サモア代表 試合所感

7月22日(土)に札幌ドームで行われた日本代表とサモア代表のテストマッチは、22対24のスコアで日本代表が敗れました。

実質日本代表の試合としては3戦3敗。
なんというか試合としてもあまり見るべき点がなかったと言ってしまえばそれまでなのですが。。

札幌ドームは空調が利いていてそれなりに快適な環境なのかと思っていましたが、前半の早い段階から両チームとも汗がびっしょりという状態でした。外気に触れていないドーム特有の湿気なのでしょう。
一週間弱の滞在で日本の高温多湿な気候に慣れていないサモアがハンドリングエラーを連発するのは致し方ない部分があるとしても、ジャパンも同じような水準のエラー。こちらは技術レベルの問題なのでしょうかね。

No8リーチが危険なプレーでレッドカードを受けて残り50分ほどを14名で戦うことになった影響はもちろん小さくなかったでしょうが、それが敗戦の隠れ蓑になってしまった感があります。
この前チームビルディングを始めたチームに対し、日本側は1ヶ月半以上も同じメンバーで合宿していて実戦も3戦目という有利な状況だったことを考えると、連携面などが不出来すぎるというのが率直な感想です。

サモアがパスの連携やラインアウトなどのセットピースのプレーに安定しないところがあるだろうことは想定の範囲内
相手が大量に犯したミスを突くどころか、自分たちも同じようにミスをしているようではちょっと勝利はおぼつかないでしょう。

ここ3試合でほとんどトライにつながりそうなアタックをつくれない原因の一つとして、FWを中心にファーストアタックでほとんど前に出られず、相手のディフェンスラインをほとんど崩せていないことがあげられるように思います。
アタックの手の内のすべてを見せていないという事情もあるかもしれませんが、ボールキャリーする選手がほとんどゲインできない状況だと、工夫したアタックを見せる余地もなさそうという気はします。

登録メンバーが発表されたときに書きましたが、サモア側はFWを中心に強力な選手の数名が今回の来日メンバーには含まれていません。サイズとパワーを活かした単純なアタックだけでも本番はより脅威が増すであろうことを考えると、2ヶ月後の再戦は相当厳しいと思います。

続くトンガ、フィジーの来日メンバーは今のところわかりませんが、戦い方を相当に修正できないようだと連敗もかなり現実味を帯びてきます。