サンウルブズ シーズンの始まりにあたって

サンウルブズの新シーズンがいよいよ始まります。

ファンクラブ特典のムモリアルブックが昨日届きました。タイミングがよいのか、もっと早く送れよなのか、よくわかりませんが(笑)

 

さて、今季のサンウルブズが、TLと重なって、選手集めや準備期間で厳しい状況にあるのは散々書いてきたとおりですが、今までのシーズンよりも優位にあると個人的に思う点として、以下があげられます。

 

  • 選手の出入りがなく、一貫したメンバーでシーズンを戦う
  • このチームに賭けるという思いが従来よりも強い

 

一つ目について、怪我人があまりに多くなれば途中の補充もあるかもしれませんが、原則として同じメンバーで戦い抜くものと予想されます。学生選手もシーズン終わりまでサンウルブズに注力するとコメントしています。

過去は、日本代表の活動の兼ね合いなどでメンバーの入れ替わりが頻繁にあり、チーム連携が熟成してきたと思ったら、メンバーが変わってしまう、というようなことがありました。

シーズンが進むにつれて連携が深まっていくという当たり前のことができていなかったチームが、初めて当たり前のことができるとポジティブに考えてよいと思います。

 

二つ目について、今シーズンのサンウルブズは、主に以下のようなバックグラウンドの選手たちで構成されています。

① 日本のチームとの契約につなげたい選手
② 日本代表への足がかりとしたい選手
③ 高いレベルを経験することで成長したい選手


①については、ほとんどの海外出身選手がおそらくこのような目的を持って参加していることでしょう。
②は、パナソニック所属の4選手、またトップチャレンジのチームから参加の2選手(ストーバーク、トーマス)が該当します。
③は②とも混ざりますが、学生選手が該当します。

過去の選手たちがチームへの思いが薄かったとはもちろん思いませんが、今シーズンの選手たちは、すでに日本代表で一定の立場を得ている選手やTLの所属チームを持つ選手とは、異なるモチベーションを持って臨むものと期待できます。

 

最後に付け加えるならば、

  • チームへの期待値が高くない

 

TLと重なり、ワールドカップの代表選手が不在ということもあり、注目度は高くありません。

余計な重圧がなく、負けて当たり前、勝ったら儲けもの、とあえてチームの状況をポジティブに捉えて、存分に戦ってほしい。

 

今シーズンのSRはほかのチームも、ヨーロッパや日本にベテラン、中堅どころの選手がごっそり流出したこともあって、若手が大量に登録されています。

サンウルブズ相手に若手を多く使ってくるチームも多いと思われるので、学生選手は自分たちと同世代のプレーを見て、大いに触発されてほしいと思います。

その経験をチームに持ち帰って、共有していくことが日本ラグビーの財産になっていくと考えています。