準決勝 所感

準決勝2試合の感想です。
 
アルゼンチン  6  VS  ニュージーランド  44
https://www.rugbyworldcup.com/2023/match/semi-final-1-winner-quarter-final-1-winner-quarter-final-2

南半球の4ヶ国対抗戦、ラグビーチャンピオンシップの一試合という趣の試合となりました。先日、アルゼンチンのゲームプランがうまくはまればあるいは、というようなことを書きましたが、噛み合わないと両チームの試合はこういう展開になりがちです。
豪州人のアンガス・ガードナー主審がややバイアスのかかった笛を吹くという影響もあったかなという気もします。2020年の初勝利のときに、リスペクトがないとレフェリーに抗議したマテーラもいませんでしたしね。
さて、アルゼンチンのチェイカHCは、自分のプランニングした戦術や選手起用に固執するタイプなのだろうと思いますが、ちょっと無策すぎたという印象はあります。また、あきらかに敗色濃厚の展開なのに、リザーブのSOサンチェスをいつもどおり60分過ぎまで引っ張ったあたりもよく理解できませんね。
試合としては、前半の残り2分ぐらいの時間帯に敵陣でボールをキープして終わらせればよかった(3点でも取れれば最高)ものを、無理に攻めてから余計なトライを与えたのがアルゼンチンとしては決定的でしたね。後半早々の失トライもソフトな感じで、これで勝負は決まりました。
ニュージーランドに関して特段言うことはありませんが、いつも対戦している南半球のチームなので、北半球のチームよりはリラックスできたところはあるでしょうね。前の競った試合のあとで十分な緊張感をもってこの試合に臨んでいたことは伝わりましたが、この試合のあとのファイナルのリアクションがやや心配になる感じはします。
 
 
 
前日と打って変わって最後まで緊張感を保ったクロスゲームとなりました。
この両チームの対戦の場合、この試合のようなキックがモノをいう展開になりがちですが、雨が降り続けたコンディションが影響した部分も大きそうです。
トライの雰囲気を感じさせたのは、南アフリカのLOスナイマンがトライした瞬間ぐらいだったと思います。
南アフリカは用意していた戦術の大部分を出せていない感じがしましたので、イングランドがリードを保ったまま試合を終わらせることができたら会心の試合ということだったですが。イングランドはやれることが限られていたので、それをとことんやったという印象が強いです。エンターテイメントとしてどうかという向きもあるかもしれませんが、これもラグビーでしょうね。
南アフリカは地力は上という自覚はあったでしょうから、勝ってほっとしたという感想かと思います。ファイナルでは、デクラークやポラードは先発のような気がしますね。
イングランドは初戦のアルゼンチン戦に続き、2試合前のノートライのゲーム。気にしていないでしょうが。