ニュージーランド代表戦 登録選手 所感

10月29日に東京・国立競技場で行われる日本代表対ニュージーランド代表のメンバーが発表されました。

https://www.rugby-japan.jp/news/51603
https://www.rugby-japan.jp/news/51604


日本代表の方は、3に具が戻ってきたこと、10に山沢が入ったのが目を引くぐらいで、まあ想定どおりと言える布陣。現状起用できるメンバーではベストなのでしょう。

オールブラックスの方は、バレット兄弟が家族都合で来日が遅れた事情なども多少あるかもしれませんが、かなりお試し色が強いメンバーです。予想どおりとも言えますが。ラグビーチャンピオンシップであまり出番が多くなかったような選手がかなり多く起用されています。
特にBKはお試し色が相当強め。先発のCTB、FBの3名の組み合わせはオールブラックスでは二度と見られないような気も能力がします。

13人制のスター、トゥイヴァサ=シェックはこの試合で圧倒的なところを見せないと、せっかく転向したのに来年のWCメンバー入りが遠のきそうですので、インサイドセンターでの先発に気合が入ると思います。
ここにいるのは個人アピールに走るようなレベルの選手たちではありませんが、彼に限らず出場機会が限られている選手は気合は当然入るでしょう。

オールブラックスに勝つか、せめて接戦に持ち込むには、ボールが動きアタックに勢いが出る前にタックルで潰す必要があります。日本代表は先発全員がタックル15以上を達成するぐらいの勢いが必要になるでしょうね。
また、オーストラリアAの試合で見られたような、自らハイパントを蹴ったのにチェイスが甘い、なんてプレーをしてると一発で持っていかれる可能性があります。

正直なところ、このオールブラックスはベストメンバーとはちょっと言えません。
しかし、4年前に東京スタジアムで対戦したときのチームと比べればだいぶ強力なのは確かだと思います。そこにはこの4年間での日本代表のステータス向上があるとみてよいでしょう。

オールブラックスは、今年はすでに4敗していますし、かつての絶対王者のイメージからは程遠いのが現状です。
しかし、やはりこの黒衣の軍団と対戦する機会は日本のラグビー選手にとっては貴重なはずですので、日本代表の各選手はここぞの闘志を見せてほしいと思います。