リーグワン2022-2023 戦力分析(ディビジョン2)

ディビジョン2の分析も簡単にしておきます。
 

最初は、浦安D-Rocks。
https://league-one.jp/team/37?t1=1

NTT系の2チームがNTTグループの象徴チームとして一つに合体したチームということもあり、このカテゴリでは余剰なほどの戦力がいます。選手の契約の事情などがあったと想像しますが、消化する試合数からして明らかに多すぎます。
質としても十分に上のカテゴリで戦えるメンツが揃っているので、少なくとも上位3チームが該当するディビジョン1への入替戦に進めないほうがおかしいという状況。
 
心配されるのは、ディビジョン2では圧倒的に優位に立つものの、そこであまり強度が高い試合を経験しないまま入替戦でディビジョン1勢と対戦して力を出しきれない、という展開です。過去の入替戦でもまま見られる展開ですが、これは大いにありえそうではあります。
HCが前ドコモのアッカーマン氏なので、特にFWはドコモからスライドしてきた南ア勢を中心に組み立てるような気はします。


昨シーズンは入替戦で敗れた三重ホンダヒート
https://league-one.jp/team/42?t1=1

浦安ほどの量ではないですが、戦力はこのカテゴリではかなり充実していると思います。
新加入のFLマテーラ(アルゼンチン)、FBバンクス(豪州)は秋のテストマッチでもそれぞれの代表に入っていた選手。元からチームにいたLOモスタート(南ア)も含め、2部でプレーする選手じゃないよねという感じはします。
WCを控えていいコンディション調整ができそうで、それぞれの代表HCとしてはありがたいでしょう。
 
基本的にはこのチームも入替戦進出は当然で、ディビジョン1チームとの決戦が勝負というところでしょう。
前述の力のある選手たちはそこだけ力を発揮してくれればいいというと言い過ぎかもしれませんが。


日野レッドドルフィンズ。昨シーズンは上位争いをするかとも思いましたが、上位3チームには一つも勝てずちょっと力の差が感じられました。
現役豪州代表クラスのLOアーノルドを獲得しましたが、補強ポイントはそこだったのかなという気はします。どちらかというとバックローやWTBあたりに力のある選手を足したかったように思います。
しかし、日本人のベテランや、SHにNZセブンズ代表からトンガ代表に資格変更したSHプルなど、経験値の高い選手は各ポジションに存在しており、上位3チームのなかでの争いには加わると思います。


昨シーズンは5位だった釜石シーウェイブスRFC
https://league-one.jp/team/38?t1=1

だいぶメンバーが入れ替わっていますが、ディビジョン1からの移籍組、活動休止した宗像の選手などもかなり加わっているので、高いレベルの試合の経験値の総量としては上がっているかもしれません。
アタックの人材に少々難があり、大量得点は難しいチームだと思いますので、粘り強く戦って少しでも勝てる試合を拾って、順位を上げていきたいという戦いになるかと思います。


入替戦なしでディビジョン3から昇格した豊田自動織機シャトルズ愛知。
https://league-one.jp/team/40?t1=1
 
昨シーズンの戦力はディビジョン3のなかでは圧倒的でした。
引き続き新加入の選手も含めて、外国籍選手はかなりのレベルの人材が揃っていると思いますが、下のカテゴリで過ごしたシーズンが多いので、上位候補のチームと比べて社員選手含め日本出身選手の経験値が不足しているような印象があります。ただ、他チームからの移籍が増えて、1部でのプレーを知っている選手も増えてはきました。
6チームのなかでは戦力的には3番手か4番手あたりのような気はしています。
 
 
一方、入替戦を経てディビジョン3から昇格した清水建設江東ブルーシャークス
https://league-one.jp/team/39?t1=1
 
経験のある外国籍選手と、フルタイム勤務する社員選手との間に力の差がどうしても感じられるチーム。
ただ、上の方のチームはともかく、中位が予想されるチームとの間にそこまでの戦力差はないはずで、ディビジョン2での戦いに慣れてくればある程度は戦えると思います。
 
このチームと釜石の最下位争いになりそうな印象はあります。