トップリーグ 入団・退団 パナ

パナソニックから退団と入団の発表がありました。

 

パナソニック ワイルドナイツ、2020年度 新加入選手・勇退選手(追加)のお知らせ|ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

 

豪代表としてワールドカップに3度出場したFLデービッド・ポーコックは新シーズンを迎える前に退団、ラグビーキャリアを終えるとのことです。

TLの退団の弁でこれだけまとまったコメントはあまり見たことがないような気がしますが、ワイルドナイツでのプレーが彼にとっていかに充実していたかを物語っているような気がします。

彼の雄姿が見られなくて残念ですが、自然環境保護など社会活動にも熱心な人。つぎのキャリアも充実したものになることを祈ります。

 

新加入の選手は、ともにレベルズでプレー経験のあるLOエセイ・ハアンガナとCTBセミシ・トゥポウ。二人とも現在21歳と若い選手です。

 

ラグビーマガジンの12月号で、元ワラビーズで現在近鉄に所属するSOクーパーの

「オーストラリアでは、才能ある選手は若いうちから目をつけられ、年代別代表からスーパーラグビー、代表チームへと、敷かれたレールを走る。そうなった選手たちはいいけど、そこから漏れた選手たちはなかなか活躍できる場を見つけられない」

というようなコメントがありました。

 

来るシーズン、リコーでプレーするBKアイザック・ルーカスは21歳、サントリーのLOハリー・ホッキングスは22歳。

両名ともSRのレッズでプレーしたこともあり、将来有望な選手には違いないのでしょうが、豪州の若い選手は将来の展望が描きにくい環境なのかもしれません。

個々の選手の事情はわかりません。が、日本の大学生と同年代でキャリアの転機を迎える彼らのおかれる環境が厳しいものであることは間違いないでしょう。

 

NZ、豪州、あるいは南アフリカ

SRのレギュラー、代表クラスとして、プロフェッショナルでプレーし続けられる選手の数は限られています。

クーパーの言う、敷かれたレールから漏れた選手の受け皿としていかに機能していけるかどうか、という点は、今後の日本ラグビーの発展の鍵を握る要素の一つになるのだろうと思います。