アイルランド代表と日本代表の一戦は、39対31でアイルランドが勝利しました。
この結果は、何を目標とするかで評価は変わると思いますが、ジャパンが2023でベスト8以上を目指すのであれば、ポジティブな内容ではないでしょうね。
ジャパンは、6、7月のテストマッチに向けて始動してから1ヶ月以上、実戦は3戦目。ほぼベストメンバーです。
一方のアイルランドは、2週間弱の練習期間、主力はライオンズに参加し、ベテランも休養で不在。5月にシックスネイションズを戦ったとはいえ、初めて組むメンバーも多いという試合です。
しかもジャパンはかなり保守的に、2019RWCのメンバーを中心とした布陣にを組んだうえでの結果ですので、40点近くの失点は取られすぎ、と自分たちでも思っているでしょう。
この試合は、ディシプリンの欠如でアイルランドを簡単に自陣に入れてしまいましたが、陣地をコントロールできないと、競った勝負をモノにするのは難しいですね。22m以内でのアイルランドの比較的シンプルなアタックでも簡単に差し込まれていましたが、サイズの面でこういうアタックを食い止めるのはなかなか厳しいと思いますので。
よかった点としては、SH齋藤の先発が機能したこと、WTBマシレワがテストラグビーに問題なく対応できそうなこと、ゲイツがデビューしたこと、でしょうか。
日本ラグビー全体の底上げという意味では、国内リーグが短いのはいいことだと思っていませんが、現状で代表の活動期間が多く取れるのは、他国と比較したストロングポイントでしょう。
秋のテストマッチは、ティア1相手にこだわらず、試合数を多く確保するようにスケジューリングしてほしいと思います。