フランス代表第2戦 試合所感

7月9日(土)に国立競技場で行われた日本代表とフランス代表の第2戦は、15対20のスコアで日本代表が敗れました。

 

点差が19点差から5点差に縮まったこと、試合終了まで勝敗の決着がもつれたことを考えれば、第1戦よりは接戦だったと考えられますし、内容的にもそうだったと思います。

 

前半の2本のトライはボールを動かして得られた見事なものでした。

しかしながら、フランスの初キャップのFBスプリングのディフェンスのノミネートミスもありました。終盤のジャパンのチャンスも彼がそう難しくないはずのキック処理をノックオンしたことに始まったもの。ランで大きなゲインも見せましたが、21歳の初キャップはほろ苦いものになったようです。

たらればですが、前の試合のジャミネのように経験値の高いFBが彼のポジションにいれば、ちょっと展開は違ったような気もします。

 

最終的に勝てたチャンスも十分あった試合だと思いますが、Jスポーツの中継で解説者氏が勝てた試合、勝つべき試合と言っていたのはちょっと言いすぎかなという感じはします。

 

気候が冬の南半球で行われているほかの強豪国のゲームでは、もっと激しくボールが動く試合が展開されています。

フランスもこの遠征ではほぼ熱帯の日本にあわせたプレーをしていたはずですので、ディフェンスがある程度機能したと過大に評価しない方が無難のように思います。さすがにコーチ陣はそんなことは考えていないでしょうが。

 

この週末のテストマッチの結果、フランスは初めてランキング1位になりました。

終盤のテビタ・タタフのトライが未遂に終わったのも、彼のエラーというよりはフランスのディフェンダーがしっかり阻止に行ったことによるもの。

簡単にトライを許さないプレーに世界トップを争うチームの厳しさを見た気がします。

 

この試合で日本代表はこの夏のテストマッチの全日程を終えました。

 

10月から11月にかけてすでに発表されているものも含めて数試合(おそらく4試合)テストマッチが組まれると思いますが、予定が立っているのはそこまで。

秋のテストマッチ以降、来年の2月から3月ごろのシックスネイションズ(北半球)、来年7月ごろのラグビーチャンピオンシップ(南半球)を行う国とのWCまでの試合数の差の問題があります。

 

リーグワンの新シーズンのカレンダーはまだ発表されていませんが、おそらく今年と同じようなものになるはず。

シーズン後の7月、8月ぐらいに2、3試合のマッチマイクを必死で組む必要もあるでしょうが、不確定要素ですので11月にはチームづくりをほぼ終えた状態にする必要もありそうです。