リーグワン2022-2023 ディビジョン1・第10節 試合所感

第10節の6試合の結果をざっくりと見てみます。


■横浜キヤノンイーグルス VS 静岡ブルーレヴズ
https://league-one.jp/match/24029/print

ブルーレヴズの前に出るディフェンスは終始集中していた印象です。クワッガ・スミスのプレーはすごいの一言。終盤に逆転されたのは残念ですが、PGで敗戦の可能性もあったので、ドローで勝ち点を得て、よしとすべきなのでしょう。
イーグルスはもう一段上に上がるためには、ペナルティ癖を何とかしないといけない感じはします。最後に勝ち切れませんでしたが、SO田村やSHデクラークが退いていたあとに同点に追いついたのは地力がついた証拠でしょうね。


NECグリーンロケッツ東葛 VS リコーブラックラムズ東京
https://league-one.jp/match/24031/print

グリーンロケッツは久々に勝った後で、下位争いをしているチーム同士の重要な試合でしたが、ここで大敗してしまうのが下の方にいる理由なのでしょうね。ディシプリンの欠如で自分たちで試合を難しくしてしまっている印象です。試合中にイエロー2枚、レッドが1枚出ていたら普通は勝てません。
ブラックラムズとしては、相手のミスもあってそれほど難しい試合ではなかったでしょうが、今後の順位争いを見越して勝ち切ったのは大きいと思います。ただ、勝ったとはいえブラックラムズの方もペナルティが多すぎますが。


東芝ブレイブルーパス VS 東京コベルコ神戸スティーラーズ
https://league-one.jp/match/24032/print

5位と6位の順位争いという意味で重要な試合だったはずですが、大差の結果に。
スティーラーズも前半は競っていたのですが、シンビンで一時退場者が出てから一気に崩れました。
ラグビーという競技がそういうものですが、ディシプリンが欠如したチームはいくらそれなりの選手を揃えていても安定したプレーをすることが難しいですね。
ブレイブルーパスは一個上の順位のイーグルスとの差が10から7に縮まったので、次戦に向けて気持ちを新たにすることができるかもしれません。


■埼玉パナソニックワイルドナイツ VS クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
https://league-one.jp/match/24030/print

結果的には、スピアーズはノートライ。攻めていてペナルティの獲得まではできていたものの、トライまで詰め切れなかったと言えますし、ワイルドナイツの側が守り切ったとも言えますね。
ワイルドナイツは守ってからのカウンターに切れ味があるチームですが、この試合はその効果が発揮されていました。
とはいえ、両者の差はプレーオフで再戦したら結果はわからないぐらいの差だとは思います。


■花園近鉄ライナーズ VS 三菱重工相模原ダイナボアーズ
https://league-one.jp/match/24034/print

昇格組同士の対戦、ライナーズも意地は見せたというところでしょうか。後半の一時期逆転に成功しましたが、その後のディフェンスをもう少し粘れていたら結果も違っていた可能性はありますね。フィフィタがこの日はWTBに入りましたが、CTBとしてディフェンスがあまりいい選手ではないので、WTBの方がベターかもしれませんね。
ダイナボアーズとしては久しぶりの勝利で一息ついた形。逆転されてからすぐに逆転したのは地力かと思います。元ワラビーズのトゥームアも機能し始めたような気はします。


■東京サントリーサンゴリアス VS トヨタヴェルブリッツ
https://league-one.jp/match/24033/print

伝統チーム同士の対戦ですが、今シーズンの出来からすると番狂わせといってもよい結果に。
ヴェルブリッツが順位的に尻に火がつき、伝統の対戦を前に覚醒したということでしょうか。前に出るディフェンス、フィジカルの強さも見せましたが、これを維持できるか次の試合も大切になります。
サンゴリアスはここ数試合、アタックというよりはディフェンスの良さが目についていましたが、アタックの出来がよければ結果は違っていたかとも思います。SOクルーデンの前半のあまり出来のよくなかったキックも勝負の行方に影響した気はします。