リーグワン2022-2023 ディビジョン1・第11節 試合所感

遅くなりましたが、3月10日(金)、11日(土)、12日(日)に行われた6試合です。


リコーブラックラムズ東京  VS  コベルコ神戸スティーラーズ
https://league-one.jp/match/24035/print

スティーラーズからすると、途中までは競って、途中引き離され、最後にちょっと差を縮める、という最近のパターン。負傷者などの事情もありますが、チームとして噛み合っていない感じがあり、入替戦行きが相当に現実的になってきたような気もします。
ブラックラムズは、ペナルティがやや多めの傾向は変わりませんが、フィジカルの強さが発揮されていました。上の方を目指すのはポイント差を考えるとやや厳しいですが、入替戦の回避に関しては楽になってきましたね。


■東京サントリーサンゴリアス  VS  埼玉パナソニックワイルドナイツ
https://league-one.jp/match/24036/print

序盤はサンゴリアスが準備していた形がうまくいきすぎたような印象もありますが、スコア上は先行。ただ、受けるワイルドナイツも余力は残していたような感じがします。
サンゴリアスはここのところ効果的なアタックができていません。しかし、過去2シーズン、強力なペネトレイターのCTBケレビ、また個人でアタックできるバレット、マッケンジーなどの個の力に頼っていた感じだったので、彼らのような存在がいないと突破口がなかなか見出しに杭状況かなという気もします。WTB尾崎はキレがあり好調ですが、FB松島は調子が上がってきた感じがしません。
ワイルドナイツは逆に後半ややうまくいきすぎたアタックもあったような印象ですが、地力の差は見せたように思います。横綱相撲という印象。


■静岡ブルーレヴズ  VS  クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
https://league-one.jp/match/24037/print

ブルーレヴズが前半は粘って、後半にフィジカルの差で離されていく展開を予想していましたが、まさにそのような展開に。ブルーレヴズはいい戦いは演じられませんが、勝ち切れる相手はそう多くないというのが今シーズンの実力でしょうね。戦い方からするとディビジョン2に落ちるべきチームではないと思いますので、入替戦回避に向けて勝ち点を積み重ねてほしいと感じています。
スピアーズは前節の今シーズン初めての敗戦を引きずることもなく、堅実な試合運びでした。よほどのことが起こらない限り、プレーオフ進出圏内の4位以内を外れることはなさそうな感じがします。


■花園近鉄ライナーズ  VS  トヨタヴェルブリッツ
https://league-one.jp/match/24038/print

残念ながらライナーズの今シーズンのディフェンスが整うことはもはやないのかなという印象です。同じカンファレンスのグリーンロケッツとの試合が最終節にありますが、勝てる可能性があるとしたらそこぐらいかなと。
ヴェルブリッツは入替戦圏内の戦いからはひとまず脱出。上の戦いにはポイント的に加われそうもないですが、選手の地力で考えると上半分の6位以内はノルマだろうと思うところです。


NECグリーンロケッツ東葛  VS  東芝ブレイブルーパス東京
https://league-one.jp/match/24039/print

グリーンロケッツは相手の退場による数的有利な展開をいかせなかったのが今シーズンの不出来を表す苦しいところ。特に二人多かった前半終わりの時間帯にスコアされて引き離されてしまいましたが、逆の立場でスコアできていれば後半がもう少し違った展開だったのではと思います。
ブレイブルーパスディシプリンの面では大いに反省点がありますが、上位争いに関しては踏み止まりましたね。


三菱重工相模原ダイナボアーズ  VS  横浜キヤノンイーグルス
https://league-one.jp/match/24040/print

風によるエリア確保の影響が大きかった試合ですが、不利と見られたダイナボアーズが先行する展開で試合としては面白くなったと思います。
ダイナボアーズは残り試合の戦い方によっては入替戦に回る可能性も出てきましたが、調子を崩しているわけでもないと思いますので、自分たちのやれることのベースを崩さないことが肝要かと感じます。
イーグルスは劣勢の立ち上がりでしたが、慌てなかったところにチームの成熟を感じます。SHデクラークなど経験値が高い選手が多いことも効いているように思います。