リーグワン2022-2023 戦力分析③(ブラックラムズ、ダイナボアーズ)
カンファレンスAの最後は、昨シーズン9位のリコーブラックラムズ東京と、D2からの昇格組の三菱重工相模原ダイナボアーズ。
まず、ブラックラムズ。
元々選手層は悪くない陣容だったと思いますが、さらに積極的な補強を行いました。
二列目、三列目の選手層はトップクラスのような気がします。ここのポジションにカテゴリAの選手がかなり多いので、パワーに関しては有利に戦えると思います。
昨シーズン、陣容の充実の割に成績が低迷したのは、アタックの仕掛けがSOルーカスのラン頼りだったからだと思います。彼の突破で相手のディフェンスに綻びをつくらないと次の展開が始まらないような印象のアタックでした。
その点に大きな変化はないような気はしますが、CTBにセンタークラッシュの名手パークスが加わり、新たな選択肢ができそうにも感じるので、アタックが機能しだせば面白くなるチームかなと思います。
昇格組のダイナボアーズ。
選手の出入りが多いですが、D1の戦いに備えて積極補強を敢行した印象。
長年チームのアタックの要だった、CTBリトルが移籍した影響は小さくないと思いますが、タイプは違うものの新加入のカーティス・ロナも力のある選手なので楽しみな部分です。セブンズ日本代表経験者のカテゴリA、CTBフィシプナ・トゥイアキの働きも期待できるのではないでしょうか。
このチームの海外出身の選手は長く在籍する人が多く、まとまりの良さを感じるチームの一つです。新加入の元ワラビーズ、SOトゥームアあたりの実力者も早くフィットしてきそうな期待が持てます。
新加入の日本人選手もPR知念、FB中井など、他チームでの実績も十分な選手も多いので、いきなり中位以上の成績を残しても特段の驚きはない感じはしています。