リーグワン2023-2024 ディビジョン1 戦力分析(カンファレンスA①)

一ヶ月ぶりの投稿になってしまいましたが、リーグワンの新シーズンも開幕まで一週間に迫りました。開幕前に各チームの戦力について感想を記しておきたいと思います。
ディビジョン1の12チームをまとめて書くと長くなるので、二つのカンファレンス別に2回、計4回でまとめてみます。
なお、2022-2023シーズンは、厳密にいうと昨年ではないような気はしますが、昨シーズンというと長くなるので昨年としておきます。
 
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
まずは、初優勝を果たしたスピアーズ。
主力メンバーでの入替は、他国代表経験者枠で元NZ代表のCTBクロッティが帰国し、同じポジションではありませんが、ウェールズ代表でWCにも出場したFBウィリアムズが加入。だけのはずでしたが、HOマークスが南アフリカ代表として出場したWCで負傷しシーズンアウトになったこともあって、急遽NZ代表で出場していたHOコールズが加入しました。本当に急遽のオファーだったようですが、親会社側も太っ腹です。
身体能力を活かしたプレーが多いマークスとはタイプが違いますが、コールズは抜け目ないプレーに特長のある選手なので、チームの連係が深まってくると相手にとって脅威になると思います。
昨年から主力の変更はそれぐらいで、コーチもほかの主力もそのままですので、今年も優勝候補の一角といえます。馬力のあるPRオペティ・ヘルがに日本人選手と同じ扱いのカテゴリAになって使いやすくなったのは大きい気もしますね。
ヘッドコーチのフラン・ルディケに日本代表ヘッドコーチ就任の噂があり、実現したら多少の影響は出るかもしれませんが、それで大崩れするという心配はないと思います。
 
 
昨年は4位だったサンゴリアス。この成績で満足するチームではないので今年は巻き返しが求められます。
選手の入替がかなり大規模なため、チームが本格稼働するにはそれなりの時間が必要ではないかというしますね。
退団は出場機会が多かった選手だけでも、HO中村、No8タタフ、SOのクルーデン、田村煕、CTBケレビ、WTBリーなど。
代わってといいますか、他国代表経験者でWCにも出場した、NZのFLケイン、ウェールズのSOアンスコム南アフリカのWTBコルビが加入。豪華ではありますが、ややミーハーな感じの補強という印象は受けます。
特にSOは総入替状態でアンスコム以外は経験値が少ないのが気になります。ユーティリティの森谷あたりが代わりを務めることも多そうです。
元々選手層は厚いチームですし、新加入も先に名前を挙げた選手以外でもいい選手が多いですが、コンビネーションの成熟に時間がかかりそうなので、優勝候補には推しづらいところです。ただ、コルビあたりは形がないところからでもトライに持っていけたりもしますし、シーズン後半に成熟が進めば、優勝に手が届いても特段不思議ではありません。
 
昨年はプレーオフ進出を惜しくも逃す5位のフィニッシュ。WCにも出場していたNZのFLフリゼル、SOモウンガの加入が注目されるところです。
オールブラックスのトッドの引退、SOテイラー、SHストラトンの移籍など、いくつかのポジションに変更はありそうですが、全体のチーム戦力としては増したような印象です。
特にモウンガと周囲の連係が深まれば、アタックのバリエーションがかなり増えそうですので、得点能力は上がるのではないかと思います。
FWにカテゴリAで起用できる日本の4年制大学卒業生のアイランダー系選手が多く、一定のパワーを維持できそうな点も大きい感はあります。戦力もかなり充実してきた印象はありますので、4位以内のプレーオフに進出する可能性は十分あるように思います。