リーグワン2023-2024 ディビジョン1 戦力分析(カンファレンスB①)

続いてカンファレンスBの昨年順位が上位の3チームです。
 
埼玉パナソニックワイルドナイツ
昨年準優勝のワイルドナイツ
退団選手はそれなりの数いますが、主力とは言い難い選手がほとんど。新加入も先行投資という感じの若い選手。つまり、主力メンバーは昨年とほぼ変わらないだろうと思われます。
WCの日本代表11名、他国の代表経験者では負傷で直前で南ア代表から外れたLOデヤハーを除き、CTBデアレンデ、WTBコロインベテはWCでプレー、他にも実力選手が多数。今年も優勝の有力候補ではあります。
ただ、戦力の上積みはほぼないので、他チームとの差はかなり接近しているように感じます。戦い方もかなり研究されていると思いますので、今シーズンは落とす試合も増えるのではと予想します。
 
昨年は過去最高位の4位と、一つ壁を破った印象のイーグルス
他国代表経験者枠では、元ウェールズ代表のが退団し、同じLOでWCでもプレーしたワラビーズのフィリップが加入。これは収支トントンに近い気がしますが、南アの優勝メンバーで、プレーの充実ぶりが光っていたSHデクラークとCTBクリエルの健在が大きい。サンゴリアスから移籍のPR祝原とHO中村の加入も、やや地味ながら選手層の厚みを増した点で効果的です。
戦力的には昨年を上回っている印象で、主軸は変わっていませんので、優勝も狙えるように思います。勝負どころの見極めに秀でたデクラークがチームを理解したのが大きい感じがしますね。
 
昨年は6位でフィニッシュし、最後に帳尻を合わせたものの、途中で負けが込んで降格圏までいくなど戦力の割には、というシーズンだったヴェルブリッツ
サンゴリアスと並んでミーハー的な補強が多いチームですが、今年もWC出場組のオールブラック、SHアーロン・スミス、SOボーデン・バレットを獲得しました。南ア代表のデュトイも健在ですので、WCのファイナルに先発出場した3名が揃うことになります。
黄金の9番、10番と周囲の連携が噛み合ってくれば相手の脅威になると思いますが、一緒に練習できた時間が短いので機能してくるのはそれなりに時間がかかるような気はします。単体でも違いをつくれる選手たちではありますが。
ほかにもかなり選手の出入りが多く、特にFBルルーの退団はアタックでの貢献が大きかったので影響は大きいと思います。新加入はSRで十分な実績があるような選手もいて選手層は薄くないですが、せっかくのスミス、バレット、デュトイを有効活用しようとプレー時間を長くしすぎると、ほかの海外出身の起用が難しくなるという心配はありますね。機能すれば上位争いをするポテンシャルはあります。