2020 SUPER RUGBY ROUND3 全体感想

ROUND3はこのような結果になりました。

 

80分のホーンが鳴った後に逆転トライが決まるという劇的な幕切れのゲームが2試合もありました。
ハイランダーズがブランビーズを逆転した試合と、ストーマーズがライオンズをひっくり返した試合です。

 

比較的スコアの大きいゲームが多いのは、まだ守備組織の整備が各チーム不十分な状態で、ノーガードの打ち合いのような展開が多いからでしょうかね。

 

序盤ではありますが、各チームの力関係が少しずつ見えてきました。

 

他国のチームに勝利できていないのは豪州勢のみ。
ブランビーズは2勝していますが、いずれも同国チームからの勝利です。

 

今後各チームの状態も徐々に上がってくると思いますが、今までの不安定な戦いぶりを見る限りでは豪州勢の苦戦は続きそうな気配です。
サンウルブズも戦力的にはボトムに近いチームなのは間違いないですが、今シーズンはコンディション次第では、豪州勢とのゲ ームは勝機は十分にあると言えるでしょうね。

 

主力が大量に離脱したハイランダーズは、やはりNZ勢のなかでは一番苦しそうです。
NZ勢は他国のチームとの対戦では基本的に優位なことが多いですが、今シーズンのハイランダーズはきわどい試合が続きそうな 気がします。


南ア勢も主力が大量に離脱したことは各国と同じですが、フィジカルの強い若手は次々に出てくる気配を感じます。
NZも経験の浅い若い選手が多いですが、やはりラグビー王国。層の厚さを感じます。

豪州は、ほかの競技との選手争奪戦が厳しいのでしょうが、次世代の選手が育ってくる気配がほかの南半球の各国よりは薄そうです。

 

アルゼンチンは、1チームのみなので戦力が分散せず、SRの舞台では相対的に有利ですが、南アのカリーカップに参戦した若手が 育ってくるなど、育成のサイクルは順調なように思います。


前シーズンにファイナルまで進み、Rである程度やれる感触を得られたこと、かつハグアレスと代表を同一化しすぎて疲労が蓄積してしまったことを踏まえて、代表クラスのシニアの選手を今シーズンは適度に休ませるのではないかという気もしますね。

 

次の各国の代表に誰がピックアップされるのか、という点も今後の楽しみのポイントになってきます。