トップリーグ2020 第5節 全体感想

TLも第5節が終了。全体の3分の1の日程を消化したことになります。
全体の感想を記しておきたいと思います。

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前節までで全勝が3チーム。
今節はパナソニック東芝の全勝対決があり、結果パナソニックが勝利し、全勝を維持しました。

神戸製鋼もリコーを相手に勝利を収めたため、全勝は神戸製鋼パナソニックの2チームとなりました。

 

その全勝対決、東芝もよくこの試合のために準備してきたところは伝わってきましたが、パナソニックの地力が勝った形になりました。
東芝のBKによるアタックは機能していましたが、ブレイクダウンの攻防のところで差が出ましたかね。
マット・トッドが出ていれば、もう少し違った展開もあったかもしれません。
逆にパナソニックのアタックに勢いを出させないためには、ブレイクダウンのところで圧力をかける必要があるでしょうね。それが難しいわけではありますが。

 

もう一つの注目カード、サントリートヨタの試合は思わぬ大差がつきました。
FWであれだけ圧力をかけられたら苦しい。
出場選手の話に帰結しても面白みはないですが、今シーズンのTLの上位同士の戦いで、バックローのポジションが和製選手2枚だと、正直パワー勝負で難しいように思います。
サントリーのCTBのコンビもマット・ギタウとケレビと超強烈。いっちゃなんだが、今シーズンのSR豪州勢のCTBよりもよほど強力ですね。
サントリーは第5節になって、攻守が機能し始めました。ここから対戦するチームはしんどい。東芝神戸製鋼は早いうちに対戦しておいてラッキーだったかもしれませんね。


あとはあっさりとした感想になります。

 

Hondaは、主力が出ていればよい試合ができることはわかっていますが、あまりに同じようなメンバーで連戦しているので、もう少しローテーションしないと徐々に苦しくなってくるような気もします。
キヤノンは、チームとしての練度がHondaほどではない印象。攻撃が組織的ではない感があります。BKに個人能力がある選手がいるので、ある程度スコアはできていますが。

 

NTTコムサニックスは、コムの方に馬力のある選手がいる分、差がついた感があります。HOマークスもだいぶ本領を発揮し始めましたね。
サニックスは、序盤に引き締まっていたディフェンスが崩れてきてしまいましたね。立て直しが急務です。

 

ヤマハは、チームの形がしっかり出ているので、出場選手が多少変わっても力をしっかり発揮しますね。中位以下のチームにはしっかり力を見せつけて勝利している印象。
NTTドコモは、前節の神戸製鋼戦に続き、一方的な試合になってしまいました。次の節までに戦闘意欲を再び高められるか。

 

神戸製鋼は、ローテーションで選手を起用した事情もあってか、エンジンがかかるのに時間がかかりましたが、最後には地力の差が出ました。負ける想定はまったくしていなかったでしょうが、パーカーやハッティングといった力のある選手に今シーズン初めて実践を経験させたことに意義がある試合だったでしょうね。
リコーは、前半までは善戦していました。最後は地力の差が出て悔しさもあるでしょうが、やれた部分とうまくできなかった部分を整理できれば、次節以降につながるのではないでしょうか。

 

クボタは、徐々にチームのスタイルが固まってきました。FWは二列目、三列目が強力なのにスクラムで押されがちなのはフロントローの問題なんでしょうかね。やや固定したメンバーで戦っている印象があるので、選手をローテーションしたときに力を発揮できるかどうかが上位進出の鍵でしょうね。
日野は、チームのスタイルは浸透できていると思いますが、自力で上回られた感があります。ただでさえ選手層が薄いところに出場停止が出て苦しい台所事情ですが、ひたむきなチームで好感が持てます。

 

三菱重工は、トップリーグ初勝利。いい試合はしてきましたが、ようやく勝てました。FWとBKに核となるような強力な海外出身選手もいるので、今後も中位以下のチームとは良い勝負ができると思います。
NECは5連敗。今後も苦しい試合が続くとは思いますが、SOにドナルドが戻ってきて安定した試合運びが徐々にできるようになったように思います。ディシプリンのところを徹底できればどこかでは勝てるでしょうかね。

 

 前節のときも書きましたが、大味な展開の試合が増えてきました。

ラグビーは実力差で点差が開いてしまうスポーツではありますが、下位チームはもう少し粘った勝負を見せないと、シーズンの終わりまではファンの興味が続かないだろうと危惧します。