日本 VS チリ 試合所感

日本代表のワールドカップ初戦は、42対12のスコアでチリに勝利しました。

チリはおそらく初めてのワールドカップのプレータイムを存分に味わうためではないかと思いますが、終盤エリアをあまり意識せず、すなわち失点を犯すリスクをさほど重視せず、自陣からでもボールをつなぐ戦い方を選択していたので、最後に点差が開いたのを過度に評価する必要はないでしょうね。スコア的には「快勝」になりましたが。
先日のイタリア戦のときに書いたことと逆に、メディア的には「見映え」がよくなりましたが、スコアほどの力量差はなかったと思います。季節が反対の南半球から来た彼らは暑さで明らかにバテていましたしね。

前半終了の時点で日本の勝利は動かないだろうと感じた試合でしたが、チリがあまり高度な連携を用いないシンプルなアタックだけを繰り返していた割に、試合を通してずいぶんゲインされていたなという印象。

アタック時の単純なミス、連係エラーは初戦の固さがあったというエキスキューズがあったとしても、単純な身体のぶつかり合いでの劣勢、ディフェンスの強度の低さは、そう改善できないと思うので今後の相手を考えると不安材料ですね。
ボールが大外に動かされたときにビッグゲインされがちなのも国内試合から変わらずということになり、改善するための妙手はない状況なのでしょう。

スクラムやモールも整備はできていたとは思いますが、次戦以降の相手を考えればそれほどのストロングポイントにはならなそうです。
松田のキックが当たっていたのはいい材料だと思います。

スコア外のところで内容に諸々の課題はありましたが、勝ったことで状態が好転するところもあるはずなので、次のイングランド戦に向けていい準備できるかが勝負になります。