日本 VS イングランド 試合所感

日本代表のワールドカップ二戦目のイングランド戦は、12対34のスコアで敗れました。

日本代表は、イングランドがキックを多用してくるのは予想できていて、前半のうちはある程度対処できていたかと思いますが、後半に入って相手が展開によるアタックを織り交ぜてきてから、徐々に大きくゲインされるシーンが増えていったような印象です。
話題になった、相手PRマーラーの頭にボールが当たったトライシーンは不運だったものの、失トライは時間の問題だった感じはしますね。あれがなければもう少し粘れた可能性はあったかもしれませんが。

イングランドとしては、スクラムを優勢に進めることで、前半のうちにもう少しスコアチャンスがつくれるぐらいは想定していたようには思いますが、そこまで焦りを感じるようなことはなかったのではないかという気はします。
日本が敵陣22mのなかに入るシーンは限られていましたし、トライの匂いもほとんど感じられなかった試合だったかなと。

80分が終わるまでにスコアが上回っていれば良しというゲームマネジメントに伝統国らしさを感じる試合運びだったように思います。
負傷者、出場停止の事情なども考えると、選手のアタック能力のクオリティという面では、残るサモア、アルゼンチンのほうがイングランドよりも上であるように個人的には思いますが、イングランドは自分たちの最低限のことをきっちりやれる凄みはやはりあるように感じます。

イングランドの残り試合を考えると、初出場のチリが彼らを食うことはさすがに厳しいように思いますが、サモアが彼らを上回ったとしてもさほどの驚きではない気がしています。チリ以外の4チームはそこまでの力量差はないプールだと思います。

日本代表としては、今週末のアルゼンチンとサモアの試合を観察し、サモアのチーム状況をきっちり分析することが肝要ですね。