サンウルブズ ROUND3 感想
ROUND3、秩父宮での今季初戦のチーフス戦は、17対43でサンウルブズの敗北となりました。
筆者はゲーム開始の30分ぐらい前に現地に着き、メインスタンド側に座りましたが、バックスタンド側の端の方も、ゴール裏の立ち見席も含めてよく入っているなという印象。
TLの試合ともろに被り、どのぐらいの入りになるのか少々不安でしたが、19,000名弱の入場は上々ではないでしょうか。
さて、試合は終盤にミスから失点し、スコアの上では点差が離れた形になりましたが、そこまでの力の差は感じませんでした。
チーフスのマッケンジーは、怪我からの復帰後まもなく、ゲーム勘はまだ戻っていないところもあるかもしれませんが、身体のキレは十分で、彼の一瞬の加速でディフェンスが切り裂かれたシーンがいくつか見られました。
彼のランはラグビー界全体を見渡してもスペシャルな能力なので守り切ることは難しいですが、そこ以外は組織的な守備の綻びはあまり見られなかったと思います。
筆者は、2年前に秩父宮で対戦した同じカードも見ていますが、そのときは10対61という結果でした。
相手には、マッケンジーのほか、レタリックやサム・ケイン、レイナートブラウンなどオールブラックスの主力クラスもいましたが、開始20分ほどで4連続トライを喫し、勝敗の興味は残念ながら早々になくなってしまった試合でした。
サンウルブズには、リーチや堀江、稲垣、田村、姫野など、ワールドカップメンバーが23名中13名いたんですけどね。
それと比べれば、昨日のチームはいいゲームをしたと言えるように思います。
単独でボールキャリーして、味方のサポートが遅れターンオーバーされたシーンは多かった。サポートの出来自体は、レベルズ戦とさほど変わらなかったでしょうが、チーフスはその一瞬の隙を見逃してくれなかったということかと思います。
特にチーフスのFLボッシェーのジャッカルはすごかったですね。オールブラックスのオープンサイドフランカーの候補になるのではないでしょうか。
ボールキャリー後にオフロードパスを試みたものの、味方のサポートのタイミングが遅れて出せなかったシーンも何回かありました。
このあたりの点は、試合を重ねて選手間の連携が整ってくれば、改善してくる要素ではないかと楽観視しています。
今シーズンのサンウルブズが寄せ集めのチームであることは否めないところではありますが、個々の選手が自分の強みを出そうとトライし続けるところが強く感じられて、過去シーズンと比べても一番好感が持てるチームかもしれません。