サンウルブズ ROUND5 感想

NZのネーピアで行われたROUND5のハリケーンズ戦は、15対62のスコアで敗れました。

 

サンウルブズの選手層が薄いことはわかっているし、アウェイでハリケーンズに簡単に勝てるものでもないこともわかっています。

ディフェンス体制の整備には時間がかかることも理解しているつもりですが、前節の完敗の後、組織的なディフェンスの課題に手が打たれた感じがしないことが気になります。

リーダーやマネジメントの存在が残念ながらピッチ上であまり感じられない。

 

個人のタックルスキルの問題もあるでしょうが、止めるべき相手のノミネートミスが目立つ。

ファーストタックラーがかわされて、そのままトライまで持っていかれる。

2016や2017のシーズンにはよく見られた失トライシーンで既視感があります。

 

アタックでもブレイクダウンの圧力を感じているのか、一か八かのロングパスを放ってミスをする。単独でボールを持ちこんで奪われる。

メンバーが少なからず入れ替わった影響もあったかもしれませんが、連携する動きがあまり見られませんでした。

 

残念ながら漫然とこのような試合を重ねていっても、選手一人ひとりの力量も市場価値も高まらないように思います。

SRの試合にただ出場してもレベルが上がるわけではないことは、この試合10番をつけた選手はよく理解していることでしょう。

 

厳しい言い方になりますが、CTBのポジションにはもう少しタックル能力の高い選手を配置しないと、特にNZチームのアタックは止めきれないでしょう。

フィフィタも内に詰めすぎる失敗を続けて犯してしまっているが、このリーグでは致命的になることをいい加減学んでほしい。

 

これからも国外の試合が少なくとも4試合続き、組織を立て直すことも難しい環境でしょうが、何とか大敗から学びを得てほしいと思います。