リーグワン2022 決勝・3位決定戦・入替戦第2戦 試合所感

リーグワン最初のシーズンの締め括りの週末でした。
 
まずはディビジョン1をかけた入替戦の2試合。
 

初戦で23点差で敗れたヒートは、それを超える勝利が必要な状況。

前半15分で12点差としたときはその可能性も十分な勢いでした。その後ペースが落ち着いたものの、前半終了時の16点差でも可能性はまだあったでしょう。

しかし、後半早々のシンビンが余計で、これで勢いが止まってしまいました。もう少し落ち着いたゲームマネジメントができればと悔やまれるところです。
ただ、勝利への情熱は示すことができました。
 
一方のグリーンロケッツは、初戦の勝利でやや守勢に回った感もありましたが、一シーズンのチームの成熟は感じさせることができなかった印象です。
陣容は大きく変わるとは思いますが、チームの軸となるものをつくらないと一年後にまたこの場にいるような気がします。
 
 

純粋な戦力でいえば、怪我人が多いもののシャイニングアークスが若干上回っていたと思いますが、チームとしてのまとまりにかなりの差を感じさせましたね。

ダイナボアーズは、ラインアウトが安定せず、ボール保持に苦戦するシーンもありましたが、情熱的なタックルとジャッカルでその不利をカバーしました。

戦力をもう少し加えないと、ディビジョン1での来シーズンは苦しいでしょうが、ファンのサポートも含めて好感が持てるチームですので頑張ってもらいたいですね。
 
シャイニングアークスは、初戦同様、いつか逆転できるだろうという雰囲気を感じさせる、フワットした戦いをしてしまいました。
母体企業もまさか降格するとは思っていなかったのかもしれませんが、シーズン途中で来シーズンのチーム再編を発表した影響は大きかったでしょうね。
とはいえ、初戦を落としているわけで、開き直ってもっとガツガツした試合をすべきところ、多少なりとも思いを感じさせたのが、大ベテランのLOトンプソンルーク、本来はコーチのロビンスブライスぐらいだったのがさびしい限り。
厳しい言い方ですが、強い気持ちがより求められる試合でこういう戦いをしていては、降格して当然のように思います。
 
 

 試合の位置づけが難しい、準決勝のあとの3位決定戦。

メンバーをほとんど変えなかったスピアーズに対し、出場機会の少なかった選手を多く登用したブレイブルーパス私見では後者のほうがこういう試合らしいアプローチという気がします。

さて、序盤はブレイブルーパスに勢いがありましたが、スピアーズが落ち着いてから地力で押し返したという試合。
ブレイブルーパスは主力をだいぶ休ませていたので、トータルの戦力の差はあった気がします。
ブレイブルーパスブラックアダーHCが、先週の試合の終盤にラインアウトで苦戦したHO森を起用したのも思いを感じさせましたね。選手交代のときの彼の涙は印象的でした。
 
 
最後に決勝戦

点差としては接戦になりましたが、やりたいことを実行したという点では、終始ワイルドナイツのゲームだったと言えます。

サンゴリアスラインアウトでの苦戦を考えると、公称206cmのLOホッキングスが不在だったのはやはり大きかったですね。ボールの確保に関しても、相手へのプレッシャーという点でも彼の存在は重要でした。シーズン中に彼が不在の試合もありましたが、それがシビアな状況にならなかったのが、チームにとってはかえってよくなかった気もします。
 
決勝の雰囲気に加えて暑さもあったので、それぞれに細かいミスもありましたが、総じて緊張感を保った試合になってよかったと思います。
 
 
 
 
 

リーグワン2022 決勝・3位決定戦・入替戦第2戦 登録選手所感

リーグワンの最初のシーズンも残すところこの週末の試合のみとなりました。
 

金曜開催の試合で事後になってしまいましたが、メンバーに触れておきます。
試合はまだ見ていません。
 
先週23点差がついたので、ヒートがひっくり返すのはかなりハードルが高い状況であるのは間違いありません。
LOモスタートが復帰しました。彼の仕事量はブレイクダウンの好防に影響を与えるように思いますが、勝敗への影響はどうか。
序盤にスコアを重ねることができれば、相手の動揺を誘って面白くなるように思います。
 
グリーンロケッツは平常心で戦えれば、残留という最低限の結果は手に入るでしょう。
すでに相当数の退団者が発表されていますが、残留したとしても来シーズンのスコッドは大きく様変わりすると思いますので、このメンバーでの最後の試合で集大成のようなプレーが見られることを期待します。
 
 
 
当事者には申し訳ないですが、挑戦者の立場のダイナボアーズが先勝しましたので、展開としては面白くなりました。
 
内容がよかったダイナボアーズはそれほど変える必要はないでしょうが、PRに大ベテランの川俣、WTBにタウモハパイホネティが入っているのが目を引きます。
BKには一気にゲインできる走力のある選手が揃っているので、シャイニングアークスとしては脅威でしょう。
ペナルティが増えることをケアしたゲームマネジメントができれば、悲願は近づくはずです。
 
初戦を落としたシャイニングアークスは、メンバーをかなり変えてきました。SOブラックが復帰、SHレイドローは不在ですね。
相手のペナルティに乗じてそこそこスコアはできましたが、流れのなかでの組織的なアタックがほとんどありませんでしたので、序盤にチャンスをどのぐらいつくれるかがポイントになるかと思います。
 
 
 
ブレイブルーパスは先週からそれなりのメンバーチェンジがあります。
LOピアース、FLリーチ、SH小川、WTBナイカブラなどは不在ですね。
代表に呼ばれている選手は休養の意味もあるいはあるのかもしれません。
 
一方のスピアーズは、先発とリザーブの入替はあっても、変更は最小限という印象です。
先週の戦いはやや消化不良だったと思いますので、重圧がそれほどない試合で、今シーズンの集大成となるような、いいアタックを見せてきそうな気がします。
 
 
 
ワイルドナイツはLOクルーズが復帰。引退を表明していますので、プロとしては最後のプレーということになるかと思います。
経験豊富な元イングランド代表が戻ってきた一方、相手のサンゴリアスは高さのあるホッキングスが不在。力関係からすると痛いような気はします。
準決勝から変わったのがLOの1枚ぐらいですが、その影響がとてつもなく大きいような。
 
ワイルドナイツは今シーズン初先発の布巻が入り、No8。SH内田も復帰。経験の少ないPR藤井をこのタイミングで入れてきたのが目を引きます。
 
サンゴリアスが前半のうちに大きくリードしないと後半苦しくなるパターンのように予想します。
 
 
 
 
 
 
 

リーグワン2022 準決勝・入替戦第1戦  試合所感

開戦準決勝2試合とディビジョン1・2の入替戦第1戦の2試合を振り返ります。
 

このカードは、一シーズン戦ってきた場所の環境の違いが出たという気がします。

精度はともかく、グリーンロケッツのアタックのほうがスピード感がありました。
 
ヒートはイエローカード2回では苦しいですね。
 
点差もかなりつきましたので、こちらはニ戦目を待つことなく、かなりの確率で決まったような感があります。
 
 

入替戦のもう一方のカードは、ディビジョンの差を感じさせなかったというか、下のカテゴリにいたはずのダイナボアーズが終始押していた印象の試合ですね。

 
ダイナボアーズ側にペナルティがかなりあったため、スコアはそこまで離れませんでしたが、内容にはだいぶ差があったように思います。
 
とはいえ、二戦目で逆転できない差ではないので、ダイナボアーズは余計なペナルティをおかさないよう、ディシプリンの面をもう一度引き締める必要があります。
アタックは十分機能していたと思います。
 
シャイニングアークスは、流れのなかでまったくと言っていいほどチャンスがつくれてなかった感があります。
フォラウのマンパワーに頼った突破しかないようだと次も苦しそうです。
 
 

全体としてはブレイブルーパスの試合だったように思いますが、ディテールの違いが経験値の差というべきなのでしょうか。

まぁ、サンゴリアスのFBにサラリーが高い選手がいたから、と言ってしまえばそれまでですが。そのFBの選手のここぞの集中力は素晴らしいものがありました。
 
終盤のブレイブルーパスのノットストレートの連発は、それを取るならほかにもあったのではという判定もあったような気もしますが、チームとして悪い流れを修正できなかったのが現在の到達点なのでしょうね。
とはいえ、シーズンの終盤に急激にチーム力が上がった印象を受けます。
 
 

準決勝のもう一試合も、経験値の差という印象の結果。

ワイルドナイツの竹山のゴール前のインターセプトがすべてだった気はします。
ただ、その前にワイルドナイツにペナルティトライが与えられてもおかしくないファウルがあったので、それが出ていればまた違う展開だったようにも思います。
 
解説の藤島さんは、スピアーズのBK陣の経験が一発勝負の試合では違いになる、というようなニュアンスのことを話していましたが、その経験豊富な選手たちが戦い方に影響をおよぼしているようにはあまり見えませんでした。
SOフォーリーのインターセプトされたロングパスは、そこまで焦る必要がない状況のように思いましたが、そこはワイルドナイツのディフェンスのプレッシャーがあったのでしょうね。
 
ワイルドナイツは盤石な感があります。
リーグは新たになりましたが、決勝は同じ組み合わせになりました。
 
 
 

リーグワン2022 準決勝・入替戦第1戦 登録選手所感

リーグワン最初のシーズンも残り2週。
プレーオフ準決勝と入替戦第1戦の選手登録から試合を展望してみます。
 

サンゴリアスvsブレイブルーパス

府中市に本拠を置く両チームが花園ラグビー場での準決勝で相まみえることになりました。
ブレイブルーパスが勝利した第15節から3週間空いての再戦ですが、敗れたサンゴリアスは前節で相手のコロナ感染により不戦勝。サンゴリアスはチャレンジャーの気持ちで準備をしてきたと思われますが、試合勘の差が一発勝負でどう出るか気になるところです。

サンゴリアスは前の試合で劣勢だったFW戦を立て直すことができるかどうか。前の試合は激しい雨の日でしたが、当日雨が降るコンディションかどうかも気になりますね。
前の試合では、BKはCTBケレビが止められたらノーチャンスという雰囲気でした。そのときに不在だった、スピードとパンチのあるWTBリーの存在が鍵になるかもしれません。
 
ブレイブルーパスは、突破力のあるタマニバルをCTBではなくWTBに置いてきたのが目を引きます。CTBに気の利いたプレーができるベイトマンを配置したのも勝負のポイントになりそうな気がします。


グリーンロケッツvsヒート

ディビジョン1にいたチームの方が、当然ながら相手のレベルが高いなかで揉まれているはずですが、実戦で勝利した経験を持てていないことがどう影響するかですね。
 
ヒートのアタックはディビジョン2の上位3チームのなかではさほどでもないと思います。ディフェンスが脆いグリーンロケッツとしては、相手がダイナボアーズの方が厳しい相手だったような感があります。
序盤で失点を重ねるようなことがなければ、まずはグリーンロケッツが初戦をとるような気はしています。
とはいえ、差はそれほどないと思いますし、ヒートにはトップリーグの経験がある選手も多いので、接戦でいけばわからないですね。
 

シャイニングアークスvsダイナボアーズ

ヒートとは逆に調子を落とした状態で順位決定戦を戦い3位に終わったダイナボアーズ
はまればアタックの爆発力はあるので、シャイニングアークスとしては恐い相手でしょう。
 
シャイニングアークスは、ここ何試合か試していたSOレイドローでなく、前田を入れてきました。レイドローは本職のSH。
41歳のロビンスブライスリザーブに入ったのに驚きますね。このタイミングでなぜ、という気はしますが。
 
ダイナボアーズがリーグ戦最終節、順位決定戦と3連敗で来てしまいました。
悪いイメージを切り替えられているかがポイントですね。
 
入替戦は2戦トータルでの勝負になるので、2試合でのマネージメントが鍵になります。
 
 
ワイルドナイツ・スピアーズ戦は明日発表ですので、確認してから更新します。
 
≪5月20日追記≫
 
ワイルドナイツvsスピアーズ

2週間前の最終節でも対戦したカード。

スピアーズは、怪我からの復帰が噂されたHOマークスは間に合わなかったようで不在ですが、最終節で出場しなかったSOフォーリー、CTBクロッティという経験値の高い二人はスターティングメンバーに入っています。
戦術をどこまで変えてくるかは何とも言えませんが、中盤に落ち着きが出るのは確かだと思います。
 
対するワイルドナイツは、SO松田が怪我で不在で、山沢兄が先発。
スピードとキックの技術を併せ持つ好選手であるのは間違いないですね。チームがイケイケのときはいいプレーを見せられるものの、守勢のときは空気になってしまう印象があります。一発勝負でどのようなプレーを見せられるか。弟もリザーブに入っています。
 
4番から8番までの先発に、両チームともカタカナの名前が並ぶのはこのリーグでも稀なはず。ただ、こういう布陣ができるのが両チームの強みでありますので、重いFW陣同士の熱い好防が期待されます。
 
 
 
 
 

リーグワン2022 第16節 試合所感(ディビジョン1)

遅くなりましたが、リーグワン2022レギュラーシーズン最終節、第16節の結果をざっくり振り返ります。
 
 
最終節の登録選手に関する記事を書いた後、ブラックラムズレッドハリケーンズの試合も、レッドハリケーンズ側が試合要件を満たさなかったとのことで中止になりました。
 
この件に関しては9日に長文の説明リリースが出ていますか、試合当日の中止告知になったことはリーグ側に責任があるとのことです。
 
メンバー発表後に試合が中止になるというケースは、今シーズン何試合あったんでしょうね。
 
ブラックラムズに勝ち点5が与えられるという決定は同じく9日に発表されましたが、過去の事例から中止になった時点でこの勝ち点の扱いは予想されましたので、入替戦に進むのがどのチームかという関心も興ざめになってしまった状態でした。
 
 

スピアーズが残り10分の時点で同点に追いついた後、ワイルドナイツが3トライで突き放したという展開。

ワイルドナイツがらしさを見せたとも言えますし、2週間後の再戦は選手や戦術の変更もあるでしょうから、また別物になるだろうなという気もします。
 
 

グリーンロケッツも勝利への執着は見せたと思いますが、ディフェンスが淡白なのか、簡単にスコアされてしまうところを修正できないと勝ちは遠いですね。

レギュラーシーズン中に試合での勝ちがない状態が継続になってしまいました。
 
イーグルスのFLファンダイクは素晴らしいシーズンを素晴らしい出来で締めました。
 
 

ディフェンスが持ちこたえられないのはシャイニングアークスも同じです。前半で勝負は決まってしまいました。

入替戦の相手はスティーラーズほどアタックの威力はないと思いますが、ディフェンスを整備し直さないとちょっと心配ですね。

 

スティーラーズ不本意なシーズンだったと思いますが、終盤はチームとして形になった印象。
CTBアムを最初から獲得しておけばよかったような気もしますが。シーズン途中で復帰してもらえるのだったら最初からベン・スミスも。というたらればが出てきます。
 
 

プレーオフ進出を決めているブレイブルーパスの逆転勝ち。

前節にサンゴリアスに完勝したことが自信につながったようにも思います。
 
ブルーレヴズは、クワッガ・スミスほか、各選手がいい動きをしていたと思いますが、接戦を守り切れるディフェンス力を身につけないと、来シーズンも同じぐらいの順位に落ち着いてしまいそうな気はします。入替戦に回るチームに勝ち切るだけの地力はあると思いますが。
限られた戦力でよく頑張ったともいえるとも思います。
 
 
いずれも最近リーグ戦で顔を合わせた組み合わせとなりましたが、それだけに戦術的な駆け引きが鍵を握る準決勝となる気がします。
 
 

リーグワン2022 第16節 登録選手所感(ディビジョン1)

リーグ戦も最終節となりました。
プレーオフに進出するのは4チーム。サンゴリアス、スピアーズ、ワイルドナイツがすでに決まっています。最後の切符を獲得するチームはブレイブルーパスヴェルブリッツのどちらか、という点が最大の見どころになるはずでしたが、ヴェルブリッツはコロナ陽性者を出し、サンゴリアスとのゲームが中止になりました。
規定どおりではヴェルブリッツは勝ち点0になるはずで、前節までで勝ち点をリードしていたブレイブルーパスがそのまま進出ということになるはずです。
残念ながら、シーズンの最後まで締まらない感じになってしまいました。

ということで、NTTのチーム再編の兼ね合いで順位に関わらずディビジョン1に残れないレッドハリケーンズを除いて、入替戦に進む2チームはグリーンロケッツブラックラムズシャイニングアークスのどこか、という点が次の見どころというか関心事になります。


ブラックラムズvsレッドハリケーンズ

入替戦を争う立場のブラックラムズは、前述のとおり結果に関わらずディビジョン1に残れないレッドハリケーンズが最終節の相手。

レッドハリケーンズはこの試合の勝敗が何かに影響することはなく、また前節はコロナ陽性者が出て試合ができませんでしたが、だからこそ意欲高く試合に臨むはずです。
今後のキャリアを考えて、いいプレーを見せておきたいと思う選手も少なくないでしょう。
怪我人も多く、昨シーズンの躍進から考えると十分なシーズンではありませんでしたが、この数試合の出来をみると、ブラックラムズと差はあまりない印象です。

ブラックラムズは勝っても、ライバル次第の状況ですが、勝ち点を確実に積み重ねておきたいところです。
両チーム共通の課題ですが、ディシプリンやセットピースの安定が勝敗の鍵を握るように思います。


ワイルドナイツvsスピアーズ

プレーオフ進出を決めている両チーム。
順位が準決勝の組み合わせに関わってきますが、現在1位のサンゴリアスが不戦勝で勝ち点5を加えるはずなので1位は動かないでしょう。4位のブレイブルーパスも勝ち点が離れているので、この2チームの2位、3位も変わらず、勝敗によって順位が入れ替わる可能性はある、ということになります。組み合わせは当然変わりませんが。
というわけで、2週間後に再戦するであろう組み合わせなので、この試合はオプションプレーなどは控えめにする可能性がありますね。


イーグルスvsグリーンロケッツ

グリーンロケッツはこのままでは最下位ですが、この試合に勝って、入替戦を争うライバルが負けた場合は順位が逆転する可能性はあります。
3トライ差以上のボーナス点も加えての勝利を狙いたいところですが、現実には不戦勝以外で勝てていないわけなので、この試合に必勝ということが現実的な目標ということになるでしょう。

イーグルスは、前節の敗戦でプレーオフの可能性はなくなったわけですが、負けてシーズンを終わりたくはないでしょう。

イーグルスに自由に展開させて、早めに失点を重ねてしまうと、一方的な試合になってしまう可能性があるので、グリーンロケッツはディフェンスの安定をまずは気をつけたいところかと思います。


シャイニングアークスvsスティーラーズ

シャイニングアークスは勝てば安全圏ですが、相手は順位は今一つとはいえ戦力は揃っているスティーラーズ。簡単ではないでしょう。
思えば開幕戦がこのカード。そのときは10ブラックと15フォラウのコンビプレーも冴えていい線行きそうな予感があったんですけどね。。
さて、ハーフバック団は9飯沼、10レイドローというコンビで臨んできました。
余計な失点を与えないようにディシプリンには注意するという基本を徹底することが肝要なように思います。

スティーラーズは、いい選手を抱えているもののチームの軸を固めきれなかったのが低迷の原因だったでしょうね。
12アム、13ベン・スミスという組み合わせは強力ですが、結局は選手のマンパワー頼みだったシーズンのように思いますね。言葉は悪いですが。
とはいえ、今一つのシーズンを連勝で終えたいでしょうから、前半から飛ばしてくる可能性は高いと思います。


ブルーレヴズvsブレイブルーパス

ブレイブルーパスは勝敗は関係ないところですが、前節いい内容のプレーをした後で、勢いを持続させたい思いはあるでしょうね。
前の試合でいいプレーをしていたSO中尾は不在ですね。大事をとったのかもしれませんが。

ブルーレヴズは相手の強力なFW陣に勢いを出させないことがポイントになるかと思います。
 

リーグワン2022 第15節 試合所感(ディビジョン1)

第15節は、中止になったレッドハリケーンズ・ブルーレヴズ戦以外の5試合が行われました。
 

ヴェルブリッツは、勝利によって、プレーオフ圏内の4位争いに踏みとどまりました。


序盤にしっかりスコアし、それほど難しくない試合展開に持ち込むことができました。
いいリズムでプレーができていたように思います。
次節はサンゴリアス戦。勝利が求められますが、相手も今節の敗戦で期するものがあるはずですので、見ごたえのある試合になるのではないかと。

ブラックラムズは連敗を止めることができませんでした。ここ数試合のディフェンスの脆さは改善する兆しが見えないのが厳しいところです。
個々の選手があっさり抜かれすぎと言ってしまえばそれまでなのですが。なかなか苦しいですね。
次節は、ディビジョン1からの離脱が決まっているレッドハリケーンズ戦。レッドハリケーンズは今節でコロナ陽性者を出していて、試合にどのような影響が出るかわかりませんが、最終戦ですので試合が成立してほしいと思います。

 

シャイニングアークスは、幸先はよかったのですが、前半27分の13点目からスコアが止まってしまいました。

結果的には、今シーズンの地力の差が出ましたね。
 
スピアーズも序盤は決していい流れではなかったですが、しっかり劣勢を押し返すあたり、現在の充実を物語っていると思います。


グリーンロケッツは前半同点、ロースコアの展開に持ち込めたのはよかったのですが、ガソリンをそこで使い果たしたような印象もあります。


前半の相手の勢いをしのいで、後半にギアを入れるワイルドナイツのペース配分は、毎度おなじみとも言えますがさすがでした。

 

イーグルスは、この敗戦でプレーオフ進出の可能性はなくなりました。

最終的にスコアを詰めましたが、ラインアウトの乱れなど、あまりいい出来ではありませんでした。沢木HCや田村キャプテンも試合後にコメントしていましたが、これが今の実力ということなのでしょう。
 
スティーラーズは、選手層からいえば、本来はプレーオフに進むべきチーム。
ここは意地を見せたと言えるでしょうね。

 

ブレイブルーパスが久々の府中ダービーでの勝利。

前半から出足のいいディフェンスでサンゴリアスのアタックを食い止めていて、皆が最後まで自信を持ってプレーしていたような印象を持ちました。
スクラムが不安定な時間帯があったのが改善要素ですが、同じ地域をホームとするライバルに完勝といっていい内容で勝利し、自信になったゲームではないでしょうか。

サンゴリアスは雨でハンドリングが難しかった事情もあるとはいえ、アタックが単調で、あまり相手の脅威にはなっていませんでしたね。キックも雨であまり有効に使えなかったということもあると思いますが、強いランナーが相手のディフェンスに綻びをつくれないとチャンスにならないチーム状況がよく表れていたように感じました。
この試合では、ブレイブルーパスがフィジカルバトルでも身体を張って頑張って、CTBケレビ、No8タタフあたりに仕事をさせなかったのが大きかったように思います。

この試合の解説の藤島さんが、サンゴリアスリザーブと先発の力量が大きく変わらないのが強みと説明していました。
それはそのとおりだとは思いますが、リザーブの力量が優勢の試合をひっくり返させずに終わらせるのには十分でも、劣勢の試合をひっくり返すほどのパンチはないのかなという気はしました。