イングランド代表戦 登録選手 所感

11月12日に英国はロンドン・トゥイッケナムスタジアムで行われる、イングランド代表と対戦する日本代表の登録メンバーが発表されました。

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2週間前のオールブラックス戦からは先発は1名が変更。11のWTBがフィフィタからファンデンヒーファーに変わりました。彼も先週はリザーブとして出場していたし、戦術に大きな影響はないでしょうが、得意なロングキックでエリアを取るシーンは増えるかもしれません。
リザーブにはFLラブスカフニが戻ってきました。
 

https://www.englandrugby.com/news/article/autumn-nations-series-england-squad-named-for-japan



一方のイングランド代表は、怪我から復帰のWTBジョニー・メイが1年ぶりの代表のゲームに臨みます。
前のアルゼンチン戦と比べると、No8がビリー・ブニポラからサム・シモンズ、SHがベン・ヤングスからヴァンポートヴリートに変更したあたりなどは、日本のスピードへの対策かなと思われます。
ジョニー・メイも前の試合で出ていたパワー系のゾカナシンガと比べるとスピードとキレで勝負するタイプ。
ただ、ゾカナシンガはアルゼンチン戦では数少ないゲインができていた選手だったので、その影響がどう出るかという気はします。ジョニー・メイいいところでボールを持てば一発でトライまでいけるような選手ではありますが。

また、10スミスと12ファレルのプレーメーカー2名のコンビ。
雨のコンディションの影響もあったかもしれませんが、アルゼンチン戦ではコンビネーションが機能していたようには思えなかったものの、エディ・ジョーンズHCとしてはこのまま継続する模様。スピードがあるアタックができてこそという感じはしますので、この試合でも機能しないようだと、再考を求める声も大きくなりそうです。

アルゼンチンとの試合は、キック合戦によるシーソーゲームでしたが、キッカーのCTBのファレルのこの試合のキック成功率は100%。
敵陣ならどの位置からでも狙えるキックを持っていますので、日本代表としては自陣でペナルティを重ねてキックで加算されていくと展開的に厳しくなります。


イングランドはこの試合の後、オールブラックス南アフリカとの連戦が控えています。
WCで同じプールに入るアルゼンチン、日本に連敗となると、1年を切ったこの時期での更迭は考えにくいものの、HCへの風当たりがかなり厳しいものになるのは確実ですので、エディ・ジョーンズHCとしては勝利以外は考えていないはず。選手も当然そうでしょう。

序盤から圧力をかけてくるように思われ、そこでペナルティを重ねてしまうと試合の流れが決まってしまうので、序盤の入りが大切かと思います。